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【MINORI(みのり)】

みずほフィナンシャルグループ(FG)の新勘定系システムの名称。
2011年に東日本大震災の義援金口座に振り込みが集中し、大規模障害が発生。当時のみずほ銀行頭取が引責辞任に追い込まれるという悪夢を機に、開発に着手。2019年7月のカットオーバーまでに開発完了予定が2度延期し、8年の歳月と工数35万人月、4000億円台半ばの費用を要した。
みずほFGの前身である第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行のシステムを刷新・統合する巨大プロジェクトであり、富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータの大手ベンダー4社を軸に、約1000社が参加。カットオーバー時には、「IT業界のサグラダファミリア、ついに完成」と話題になったが、その後、障害が頻発。なぜか機能しないバックアップ、経営陣のシステムへの無理解、システム担当者の削減等々の事実が次々と明るみになり、サグラダファミリアどころか全面崩壊するかもしれないバベルの塔なのではと評されている。

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