見出し画像

【短観】

日本銀行が行っている「全国企業短期経済観測調査」の通称。通称ではあるが、正式名称よりも広く使われており、海外でもTankanやTankan surveyとして知られている。四半期ごとに全国1万社弱の企業を対象に、業況等の現状・先行きに関する判断(判断項目)、事業計画に関する実績・予測(計数項目)および物価の見通しを調査している。

短観の前身は、1951年に日本興業銀行(当時)が開始した「産業界の短期観測」で、これを1957年に日本銀行が継承・改定した「主要企業短期経済観測調査(主要短観)」(当時の調査先数は524社<製造業346社、非製造業178社>から、幾度もの改定を経て、現在に至る。

調査項目が多岐にわたる一方、世間の注目が大企業・製造業の業況判断DIに偏っていたり、公表二日目の全容の存在感が希薄だったりと、一部の専門家以外に使いこなせていない統計でもある。

回答率が極めて高いことで知られており、99%前後の回答率を誇る。当然、担当者には相応のプレッシャーがあり、毎調査回、様々なドラマがある…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?