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【ボアオ・アジア・フォーラム】

政財界からの国際人材が一堂に会して議論を交わす「ダボス会議」のアジア版。チャイナ当局が主導して設立したNPOが主催団体となっているので、完全な民間組織・民間フォーラムというわけではない。政治・経済・社会問題・国際情勢など多面的に議論される。

2001年、オーストラリアに加えてアジア25ヶ国(バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、チャイナ、インド、インドネシア、日本、イラン、カザフスタン、キルギス、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、韓国、シンガポール、スリランカ、タジキスタン、タイ、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナム)の参加で創設された。その後、イスラエル、ニュージーランド、モルディブが追加され、合計29ヶ国からの参加がある。

開催地はチャイナの海南省ボアオ市。資金面でも事務面でも、チャイナが管轄しているので全面的に当局の意志が入っており、「トラック1.5」に近いかたちの外交を形成している。2010年から2018年は福田康夫元首相が理事長だった。2021年のテーマは「一帯一路」となっていて、フォーラムのカラーが徐々に紅さを増している。

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