魔王転生 気づいたら魔王になってて、しかもレベル1ってどういうこと?? vol3

いろいろ候補は上げてみたけどピンとくるモノがなく、白くてモフモフしてる割にツメとキバが鋭い見た目から「シロツメ」と名付けることとした。
"何の捻りもなくそのまんま" と、ついついボヤいてしまったがヒューイが嬉しそうにしてるから良しとすることにした。


それにしても可愛いなシロツメ…


シロツメは俺の足元に擦り寄って身体を擦り付けている。
それを見たヒューイは慌ててすぐさま静止しようとしたが俺はそれを制した。
その直後シロツメはジャンプして俺の膝の上に着地して腹を見せながら戯れてくる。


モミモミもみもみ…


気持ち良さそうに身を預けるシロツメ


ヤバい…コレはクセになる


そわそわしてるヒューイを尻目にシロツメを撫で回す。


癒されるー!


甘えてくるシロツメに気を良くして撫で回し続けた矢先


うぅー、ガブッ!!


痛ぇ!


撫で回しすぎたせいか、どうやらシロツメは機嫌を損ねたらしい…
少し血が滲んだがすぐに回復した。


自然回復するのか、俺


自分のことなのだが新たな発見に驚いてると凄まじい殺気を感じた。ヒューイだ。

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…

…これはヤバい
何とか気を鎮めないと絶対ヤバいヤツだ!!

「ヒューイよ、我にそんなに殺気を向けてどうしたというのだ?」

「はっ!いえ、魔王様になんて、そんなつもりでは…」

「よい、わかっておる。言ってみただけだ」

「はっ、失礼しました」

「油断した我に問題がある。シロツメは何も悪くない。わかったな?」

「はい!承知致しました」

ふぅ、何とかなったかな?
それにしてもヒューイの一撃でも傷つかなかったのに、いくら油断してたとはいえ怪我させられるとは思わなかったな。
そういえばなんでヒューイの一撃に耐えられたんだろ?
んでもってなんでシロツメに噛まれたら傷つけられたんだろ?
"ちょっとステータス見てみようかな"

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名前:シロツメ
種族:フェンリル

レベル1/99
HP6
MP3
物理攻撃力550
物理防御力7
魔法攻撃力396
魔法防御力6

属性魔法:氷、雷
固有スキル:一撃必中、咆哮


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あぁ…これもまたアカンやつだ…
気をつけよう、うん、気をつけよう。
"こんなに可愛い姿形しててなんちゅー攻撃力してんだよ"

ピコン!!

頭の中でボヤいてると急に音が聞こえた。
ヒューイの顔を見ても聞こえた様には見えない。もちろんシロツメもだ。
これは俺にしか聞こえないのか…
まぁそれは置いといて、一体何があったんだろうか?


ステータスを見れるウィンドウを見るとビックリマーク「!」を発見した。

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名前:ギガアリア
職業:魔王(魔力を統べる民の王)

レベル1/? → 2/?
HP8 → 2008
MP21 → 2021
物理攻撃力5 → 1005
物理防御力9 → 1009
魔法攻撃力24 → 1024
魔法防御力18 → 1018

属性魔法:火、闇
固有スキル:詠唱破棄、言語理解
究極スキル:魔王補正、魔力創生(LV1→2)


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えっ?
ちょっ、待って、えっ?どういうこと??
・・・って
一度気持ち入れ替えたはずなのにまだ驚かされるんかい!いい加減驚き疲れてきたんですけどー
ってかシロツメに噛まれてレベル上がるとかー
レベル上がったらステータス数値があり得ないくらい伸びるとかー
もうえぇてーーー!!
"まぁヒューイとの実戦と召喚も行使したからってことにしとこ"
で、気になることが一つできたぞ、と

「ヒューイよ」

「はっ!」

「ステータスの数字上の上限はあるのか?」

「はい!レベルは99で、各項目は999が最大値となります」

「ふむ、なるほど」

「しかしそれはあくまで数字上の強さ、要するに基礎となる部分です。そのためその数字だけでは計り知れない強さを持っているケースも多々あります」

「うむ」

なるほどなぁ、たしかにスキルもあれば実戦経験の差など数字以外での強さはいくらでも考えられるな。
とはいえ
各項目999が上限……
その上限をレベル2で突破……
今のままでも勇者らに遅れは取らないで済むだろうけど、ヒューイやシロツメのこと言えんくらい自分もチートだったとかもう笑うに笑えん。
まぁ武器を使うどころか、ケンカすらまともにやったことない俺が戦闘とか絶対無理だからこのステータスの上昇は願ったり叶ったりなのは間違いない。
その点だけはチート万歳なのだが…このままレベルアップし続けたらどうなっちゃうんだコレ??

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