ご利益のはなし
神仏が喜び好むのは「素直」な心と「成長」を望む姿
知識も大切だけれど知恵を働かすことができる者。つまり、得たものを活かすことができる人間だ。
神仏たちにはそれぞれ強調されたご利益があり、人々はそのご利益を目当てにお参りに行きます。もちろんそれは、「健康でいられますように」「希望の学校に受かりますように」「商売が繁盛しますように」「商談がうまくまとまりますように」「病気がなおりますように」「安全に往来できますように」「家族が元気であかるく過ごせますように」などでしょうか。
こんな人にはきっとご利益がパッと感じられるかもしれない。日頃から心がけ一生懸命最善をつくして過ごしていることがうかがえる。ここぞというときに、あとは天にお任せするのだ。
そんな人には、
「ああ!よかった」
「やったあ!」「嬉しい!」
「ダメだったけど別に得るものがあった」
結果が思ったものではなくとも、最後にはなんと、「ありがとうございます」なのだ。
人事を尽くして天命を待つ、まさにこれなんです。
もう一つ、
「宝くじあててください」「お金ください」\「仕事ください」「○○ができますように」「悪いことが起こりませんように」「○○になれますように」
こうゆうのは大抵「なんだよあたらねえじゃねえか」「金が全然はいってこない」「全然いい仕事がみつからない」「また悪いことがあった・・・」「いつになったら○○になれるんだろう」
お守りばっかり増えちゃうやつですね。
どこか他人任せで主体性のない心になかなか結果は導かれないかもしれない。
別ジャンル
「あいつが○ねばいいのに」これはもはや呪詛ですね。
「ソウルメイトの伴侶と出会えますように」しらんがな😂
「この壁の絵からすごいエネルギーが。ほら、手をかざしてみて!」・・・○○という作家さんが奉納してくれたものではあるけどなんていうか・・・・
「みくじのおみくじ」を体験したことがある人はお分かりかと思うが、神仏って案外普通のことしかいわないんです。
たとえば、
規則正しい生活しなさいね
お風呂にはいりなさい
からだの不調は隠しちゃだめよ
自信もって!あなたならできるか
歯を磨きなさい、手を洗いなさい。清潔に過ごしなさい
身近な人にも礼儀は大切にね
もう少し上を目指してもいいんじゃない?
大人になりなさい
無駄遣いしがちだから節約しようね
いつも見てるよ
とかね。
決して、○月○日に北の方角に✕✕にいってごらんなさい。そこに金銀財宝を用意しておくからもっていっていいわよーーーーー!!!
なあんてことなはいんですよ(笑)
明日起きたらお金持ちになってますよー!
だとか
明日起きたらアイドルスターになってるから新しい人生頑張ってね!
だとか
三日後にはお金持ちのイケメンと結婚できるよー!
だとか
美人で若くてエロいあなたにぴったりの女性が近々恋人になるようにさがしてくるね!
だとか
それでは超能力をさずけよう!
だとか
あなたがお願いしたからやな人全部病気にしてやったよ!
なんてことはないんですよ(笑)
もしかしたら、石油採掘の会社が長い期間調査を続けていて掘削エリアがここだ!という決断をすることが、じゃあ、〇月○日に準備をしてここを掘り当ててみよう!と掘ってみたら油田になって、石油王になったみたいなのはあるかもしれない。
それはやっぱり努力をしているんだよね。
また、時として神仏は戒めるようなことを投げ掛けてくることがあります。
幸せに導くために悪縁を切ったり(悪縁といっても本人は悪縁だと思ってないかもしれない)、前に進むためになにかを手放させたり。
すっと心に入って、ああそうだったか、と視点を変えることができる人はご利益を受け取れる人だ。
その結果に対して、反発したり、受け入れられなかったり、そうじゃなくてこうしてほしい、なんてことを言うことはそれこそご利益を自ら受け取らないといっているようなもの。
ご利益を受け取らないとなにか起こるのかといえば、良くなることもないけれど、変わるわけでもなく、いつも通りの不満と不安に埋もれたつまらない日々を過ごすだけなのだ。
じゃあ、神様を信じてるけど、もし一生信じきれなかったら祟られるの?と行者さんに尋ねたことがある。「実はある経典にかいてあるんです。信じないものは不幸になるということですか?」と聞いたら、行者さんの答えは「神仏がいなかったころに戻るだけですよ」と。
なるほど。
神仏(への信仰)がいなかったころの自分・・
何も知らなかった頃の自分…
愚かだった気がする(笑)
祟りでもなんでもないですね、とほっとしつつも、あんなにつまらない人間にはもうなりたくないなとも思うのでした。
あなたはご利益受け取とれてますか?🤭
狛犬のあしあとマガジン『弁才天』
https://note.com/shimenawa394/m/mdab960f434fd