怪獣と暮らす その1
いよいよヘルメットが届き、治療開始した娘。
もちろんアホみたいに大変だろうと想像はしていたけれど、はっきり言って想像以上だった。
お世話になってるのはこれ。
初日はなんとなく過ぎ去って「意外とイケるのでは!?」なんて調子に乗ったのだけれど、翌日から汗疹がひどくなり、圧迫されている部分の赤みも消えず、基本的に毎日ご機嫌だった娘がギャン泣き怪獣となる。
かゆいわ痛いわ違和感あるわで大暴れ。
かあちゃんも泣きたい。
頭まんまるにしたいだなんて親のエゴだったのでは、とか、もうやめちまおうか、とか、この1週間何度も悩んでいる。
病院に駆け込んで汗疹の薬をもらったら少しマシになったけど、それでもやはり違和感は拭えないようで笑顔は減り、昼寝もしなくなり、夜の眠りは浅くなった。
う〜〜〜ん。
本当は23時間着用が望ましいらしいけど、辛そうな娘を見るのがいたたまれなくて16〜17時間くらいに甘んじている。
まぁ、まだ1週間だし着用時間も短めだけど確かに丸くなってきた…気が、する。
あと単純にヘルメットが可愛い。おしゃれだ。
3〜4時間おきに外して汗を拭いたり、朝もシャワーを浴びたり、薬塗ったり、できることはやっているけれど…。
ただでさえ毎日鉄剤を飲ませなくてはいけない生活。おまけに完母。娘から離れられない生活だったところにヘルメットのお世話が追加され、私もボロボロになってしまった。
家人に「顔、やばいよ」と言われる。
心配はありがたいんだけど、もうちょい言い方考えておくれ。
「おつかれだねッ♡」とかさ。
疲弊した私のために家人がケーキを買ってくれました。泣くほどうまかった。
先日近所で花火大会があったのだけれど、同じくらいの月齢の子を連れた家族連れを道端で沢山見かけた。
お母さん、みんなオシャレしてさ、爪も塗ったりして。
彼らはミルクか混合なんだろうな。母乳だと、花火大会なんていつ腹ペコになられるか怖くて行けない。羨ましいなぁ〜!という気持ちでいっぱいになってしまった。
しかし、先日叔母と久々に電話で話した時、
「私も完母にしたかったけどおっぱい出なくてねぇ。仕方なく混合にしたけど、哺乳瓶嫌がっておっぱい齧られて血だらけだったわ〜」
と話していて戦々恐々とした。
確かに身動きが制限されるけど、お陰様で母乳が適度に出ているので、乳腺炎にはなっていないし子も飢えていないようだ。哺乳瓶の消毒もしなくていい。腹減った〜と言われれば服を脱げばいいので楽ではある。
どうしても人はないものねだりしちゃうよね。
今あるものに目を向けなければ。
あまりにも心身ともにボロ雑巾になってしまった私を見かねて、家人がおでかけを提案してくれた。
短い距離だけど家族3人で電車に乗って、娘の離乳食やらスタイやらを買って、シャトレーゼで爆買いした。とっても楽しかった。
家事も娘の面倒も見てくれる家人がいなければ到底無理だ。本当に感謝している。
調子に乗ってピザも焼いた。家人の好きなパイナップルをたっぷり乗せて。
参考にさせて頂いたのはこちら。
https://note.com/tashiaishirataa/n/n3da4f333d216
簡単でとてもおいしかった。でも洗い物がとても大変だったので、ちょっとやり方を考えたい。
色々大変だけど、無理のないように。これからも生活は続くのだから。
私自身も幼い頃股関節を脱臼していて、歩けるかわからないと言われていたらしい。母はどれだけ気を揉んだだろう。今更ながらありがたみが沁みる。
私は「あなた、股関節の手術する時、先生におしっこかけたのよ〜」なんて笑い話しか聞いてなかったけど、その笑い話の裏には母の努力の日々があったはずだ。
歩いた時はめちゃくちゃ嬉しかっただろう。
いつかこの生活も笑い話にできるといいな!と思うなどしている。
そんな中、普通にスーパーで買った卵が双子だった。
わーい。いいことありそうな気がする。