説明が下手な人から仕事を教わる上で考えること
現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦をしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。
最近新しい仕事をしていく中で、人に教えてもらうということがよくあります。
仕事だったり会社の仕組みだったり、色々なことを教えてもらう機会があるのですが、教え方が上手い人・下手な人が確実にいるなと思うと同時に、教わるということにおいて自分が苦手だと思うポイントや、ストレスに感じることもすごく分かった気がします。
会社員時代は、人にものを教えることの方が圧倒的に多かったので、そのときに自分が意識していたこともそこに繋がってくるなと思ったので、今日は「教える」ということについて考えてみたいと思います。
教えるのが上手い人と下手な人の違い
自分が教えてもらう立場になって、教えるのが上手い人と下手な人が確実にいるなと感じます。
上手い下手というよりかは、自分の学び方に合っているか合っていないかなのかもしれません。
わたしが仕事を教えてもらう中で、この人の言っていることよく分からないな・・・と思うことがあって、それがなぜかを考えていると、あることが共通しているなと思いました。
それは、全体像を最初に伝えているかどうか。
これはわたしが会社員のときに仕事を引き継いだり、誰かに教えたりするときにものすごく大切にしていたことでもあります。
どうしても新しいことや知らないことをしようと思ったときに、それがどれくらいの規模感の作業なのか、今やっていることは何でどこに繋がるのか、そこを最初に伝えていないと、作業自体は簡単ですぐに覚えられたとしても、「一体今の作業は何だったんだ・・・?」ということになってしまいます。
この全体像の共有がない人から仕事を教わると本当に頭の中がぐちゃぐちゃになります。
一体自分が何をやっているのかが分からない、ミスやトラブルなどのイレギュラーがあった時に対応が出来ない、他の仕事との繋がりが分からないので覚えが悪くなるなど、あげだしたらきりがないくらい弊害がたくさんあります。
説明が上手い人は最初に全体像に触れてから、今からやるのはこの作業のこの部分で、こういったところに関係してきます。と先に全体の中のこの一部を今から取り扱いますと教えてくれます。
それがあるかないかで、わたしの吸収率は大きく変わるのですよね。
これはわたしの特性なのかもしれませんが、それはなぜそうなっているのかを一つずつ納得して噛み砕いていかないと、やっていて意味のよく分からない作業をするというのが本当に苦痛です。
会社員の頃、この資料作っておいて、という指示がよく飛んできていたのですが、「え?これは何につかうの?どこに出すの?どれくらいの完成度が必要なの?」頭の中に疑問が一杯で質問攻めになってしまい、鬱陶しがられたのを思い出します(笑)
社内の会議で使うから、体裁はそこまで整えなくてもいいけど、数字だけは絶対に間違えないように作って欲しい!とか言って貰えればそれように予め作れるんだけどな・・・どうしてそういう指示出しが出来ないかな・・といつも思ってしまいます。
わたし自身が人に教えるときには、本当にこの全体像の把握を大切にしていて、引き継ぎなんかの場合は、年間のスケジュールから最初にお伝えするようにしています。
1年間のスケジュールがあって、そこから月間のスケジュールになって、1日ごとのやることに落とし込んでいく。
初めての人が仕事を覚える時には、大きな視野から見ていくと、全く同じ情報を伝えたとしても、入ってくる内容が格段に違うと思います。
これをしっかり意図的に考えて伝えてくれる人は、説明がわかりやすいし、こちらの理解もスムーズに進んでいくなと感じます。
説明が下手な人の頭の中にあるもの
説明が下手な人は全体像を伝えずに、急に部分的な話や、より細かい作業の内容から入っていきます。
そうなると、その作業内容自体はわかったんだけど、これは今どこの何をしたの??という状態になってしまいます。
しかも全体像が分からないから、何を質問していいかもよく分からない状態・・・
今の作業って一体何をしたんですかね?以外、聞きようがなくなってしまいます。
説明が下手な人の頭の中を除いてみると、きっとこうなんじゃないかなと思います。
・自分の頭の中には全体像が広がっている
・教える一部分の作業と全体像はその人の中では繋がっている。
・教える相手がどこが繋がっていないのか分かっていない
一番最後の部分が大事で、教える側はもちろん自分がやっていることを把握しており、自分の現在地を把握している状態。
しかし、教わる側は自分が一体どこに立っているのかが分からない状態。
日本地図の真ん中らへんにいるのか、北海道や沖縄のように端っこにいるのか、、言ったら迷子の状態ですよね。
教えている人からすると、日本地図を上から俯瞰的に見ていて、今は東京にいてそこから大阪まで移動するよ、というように全体が分かっているので、順序よく大阪に向けて進んでいくかもしれません。
しかし、教わる側が見えている世界は、まずここはどこなの?これからどこに行くの?遠いの?大変なの?どれくらいかかるの??
ものすごく根本的な疑問ばかりです。
上から俯瞰で見る世界と、東京に実際に立っている状態で見る世界。
解像度が高い(東京に立っている時)ほど色々と細かいものは見えますが、視野を広く(日本を上から見た時)してみないと、全体の陸の繋がりや所要時間が全く見えてこないことがわかると思います。
説明が下手な人にはこちらから繋がりを示す
先程言ったように、説明が下手な人はとにかく、自分の頭の中に広がっている全体像に沿って話をしてきます。
こちら側に全体像が広がっていないことはお構い無しで・・・
だから、作業や指示が断片的に飛んできて、その人の中ではそれは一連の作業だったとしても、こちらは毎回これは何をしているんだ・・状態になってしいます。
これを回避していくためには、こちらから色々なアクションをしていかないといけないなと思います。
その人に教え方を改めてもらうのは残念ながら不可能です・・・
そもそも、こちらがどこが繋がっていないのかが分かっていないので。
そんな時にわたしがやるのが、視界を広げていく質問を投げかけていくことです。
先程の例えを使うと、まず自分がどこにいるのかの確認をしてもらう。
そこから、
今立っている場所→東京→関東→東日本→日本
といった感じで逆に今の自分の位置からgoogleマップで拡大していくようなイメージで全体像に結びつけていきます。
全体像が見えないのであれば、自分で地図を作っていこう!という考えです(笑)
本当はスケジュールやタスク表などを作ってもらうのが一番だとは思うのですが、現実問題仕事をしていく中でそれだけでは補えないものが山程あると思うので、困ったときは視野を広げる質問をすることが大切だと思います。
また、今わたしここにいて、ここが繋がってないんですがと正直に言っても良いと思います。
今の時点で日本列島が真っ二つになっていて繋がりが見えないのですが・・・と繋がっていない箇所をしっかりと伝えれば、そこには静岡があって長野があって岐阜があって、そうやって繋がるんだよと、教えてもらえることもあります。
要はこちらが何が繋がっていないのかさえ相手に示せば、そこを補填してくれます。
わたしはとにかく全体把握が出来ないと、物事を覚えて実践していくのにとてもやりづらいと感じるので、このようなことを実践しています。
繋がりをこちらから示すのは、ある程度パーツが揃ってきてからしか難しいとは思うので、今はよく分からないパーツをひたすら集めているところです(笑)
そのパーツが上手く繋がると「ハマった!」という感覚になってきます。
誰かに教えるのが苦手!と思っている人は、この全体像を意識して見ると良いかもしれません。
逆に教わっているけど説明が下手でよくわからない!という人はこちらから繋がりを示してみてもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
シンバ🦁