コラム:KLCで夫婦喧嘩を目撃して思ったこと
🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています。
🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています
約13年間「妊活」と共に歩んできましたが、
不妊治療をしている間、「夫婦」の関係について考えることがたくさんありました。
「子供はーー?」
なんて言われたときに感じる「複雑な心の内」をわかってくれるのは、お互いしかいなくて。
まさに夫は、「運命共同体」。
両家に、甥っ子や姪っ子が産まれて可愛がるお互いの両親の顔を見た後・・・
家を決めるときに、小学校の学区の話をされた時…
お互い言葉にはしないけれど、色々な色々な気持ちが、それはそれは色々な気持ちがありました。
うちの場合は、夫の精液検査はいつもばっちりで。
私の方に卵巣膿腫が見つかって、手術をして、その後子宮ポリープの手術を2度もして、
(それが全て解決しても授からなかったので)
一応「原因不明」不妊ではあるけれども、私に原因があるんだろうなあと「私は」思って過ごしていました。
夫と「原因」について話をしたこともなかったし、もちろん責められたこともなかったけど、でも「引け目」を感じたことが「0」だったかというと、そんなことは決してなくて。
申し訳ないなとか、ありがたいなとか思って、
<<協力してくれている>>
と思って過ごしていました。
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1人目の不妊治療の為に加藤レディースクリニックに通っていた時に、
受付のある4階のエレベーター前で大声で喧嘩をしている夫婦を見かけたことがあります。
(会話を聞いて想像するに)多分・・・
時間が押してしまい、ご主人が先に帰ろうとしていて口論になっていてました。
最後にご主人の方がフロアに響き渡る位の大声で
「ふざけんなよっ。俺だって遊びに行くわけじゃねえんだよっ」
と言い放ってエレベーターに乗り込み、残された奥さんも、大声で、言い返していました。
普通に公衆の面前で夫婦喧嘩をしているを見たら、理性のない人達だなと思ってしまうかもしれなけど、その時、エレベーター前にいる人みんな、みんな、切なくて泣きそうな気持ちになっていたと思います。
なんていうか、
その夫婦と自分は「紙一重」なような気がしていたんだと思います。
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本当に不妊治療中の「土俵」は常に不安定でぐらぐらとしていて、
誰しも、いつあの時見かけたような夫婦になってもおかしくはない状況なんだと思っています。
ちょっと話はそれますが、滝川クリステルさんが、小泉進次郎さんと結婚をされたときに、できちゃった結婚だったので、「順番が逆だ!」なんて言う人たちがいたけど、
私はむしろ「そういうことだったんだな~その順番だよなあ」と思っていました。
年齢的にも、多分女性側としては、ギリギリな年齢で、代々政治家の息子さんと結婚するとなったら、
自分だって「子供」のことを考えると思う。
(もしできなかったらまた何か言う人も絶対いると思う)
だから、「子供を授かることが出来たなら結婚」しようって思って、
結婚をするために、二人でまずは子供を授かることを頑張っていたんじゃないかなと
思って報道を見ていました。
今、入籍しないで不妊治療を頑張っている友人がいます。私も、本当に先の見えないトンネルにいる一番辛い時期は、
「離婚して他の人と結婚した方がいいよ」
なんて思ったことだってありました。
でも全部、それはお互いを思いやる気持ちから生まれています。
もし、そういう選択をしたとしても、この時代、選択は無限大で。
だから不妊治療において、お互い「引け目」を感じる必要はなく、パートナーとの人生の中にある出来事の一つ。
色々な形の夫婦があって、全ての出来事は、二人の人生の中の出来事の1つ。
「ただそれだけ」なんだと思います。
ちょっとうまく伝えられたか分からないのですが、振り返って思うことをつらつらと書いてみました。
前にも書きましたが、私は不妊治療中、とにかく「妊娠」という言葉に支配されて、その他の生活を楽しむ余裕がありませんでした。
でも、
毎日今日が夫婦にとって一番若い日。
日々少しでも夫婦で楽しんでもらえたらいいなと思います。
私もそうできればよかったな。。。
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