旅で描きたかった世界のこと~『屋久島で生きると戯れる、はじまりの旅 2022春』旅日記#02~
「はじまりの旅」のふりかえり会で聞きたかったこと
オンラインで旅のふりかえり会を開催
2022年5月9日。
「はじまりの旅」のふりかえり会がオンラインで開催された。
実は、旅を企画している時に、あかりんとは、旅を終えて1か月後くらいに、オンラインで参加者と旅のふりかえり会をしたいねという話をしていた。あかりんは「いいですね、参加者たちの中で自分の想いを伝え、聴き合える環境になっていたらやりましょう。」と考えを伝えてくれた。
結果的には、僕が”開催した”のだけれども、もう「はじまりの旅」はこの旅で集まった仲間たちのものになっていて、このふりかえり会もみんなに声をかけずとも、自然と開催されるような感覚があって、”開催された”と言ってしまうくらい、みんなが待ち望んでくれていた時間となった。
偶然にもこの日は、僕の誕生日。もちろん、敢えてこの日にしたわけではなくて、みんなの都合が合う日がたまたまこの日だった。
みんなから誕生日メッセージアプリで心温まるお祝いの言葉を頂いた。でも、みんなそうなふうに思っていてくれたのかという想いを受け取れて、心温まった。おそらく2022年の誕生日は忘れることはないと思う。
そして、この日、僕はみんなにどうしても聞きたいことがあった。
それは、この『はじまりの旅』の告知ページの文章を全て読んで参加してくれたのか?ということ。
2511文字と74枚の写真によって構成された『はじまりの旅』の告知ページ。
正直、文章が長いんじゃないか…と思っていた。でも、自分の想いを伝えるには、これだけの文字数がどうしても必要だった。
自分の言葉と、自分が屋久島で撮りためてきた写真で、表現をしてみたけれども、本当にこの表現は届くのだろうか?どこかに待っている人はいるのだろうか?
そんな不安を抱えていた…。
この不安は、どこか懐かしく、でも新鮮で、刺激的だった。
ああ、この感覚、久々だなと思った。
全く想定していなかった16歳一人旅の申込
2月前半に告知をはじめてから、1週間ほど経ったある日。最初の参加申込が届いた。5年前に縄文杉へ案内したお客さんだった。ちゃんと届いているんだと少し安心した。
そして、それから3週間ほどしてから、16歳の女の子から参加申込が届いた…。いや、たしかに年令制限とかないけれども…。え!高校生来ちゃう!?
最初、家出少女かな!?とも想像した笑
しかし、申込フォームを見ると、”親の許可は取っています”と書いてあった。その後のメールのやり取りもスムースで全く違和感は感じなかった。でも、念のため!と思って、ツアー参加同意書に、急遽「保護者の同意を得ている」という欄を作った(笑)
本当に全く想定していなかった。
その後は、また一人また一人と、5名の参加者が集まった。
みんな一人旅での参加だった。
参加申込時に、この旅に期待すること、旅への想いを書いてもらった。みんなそれぞれにこの旅を必要としているのが伝わり、
2511字を隅から隅まで読んでくれた仲間たち
そして、このふりかえりの会で、告知ページの文章を読んでくれていたのか?聞いてみた。すると、みんな「読んだよ!」という返答だった。
”隅から隅まで読んだ!”って嬉しい言葉もあった。
ちゃんと待っていてくれた仲間がいて、
ちゃんと届いていたんだなと…言葉にして良かったと実感した。
僕がこの旅を振り返る前に、『屋久島で生きると戯れる、はじまりの旅』を通して、描きたかった世界(今となっては、この仲間たちと分かち合えた世界であり、ともに描けた世界)をここにもあらためて記しておきたいと思う。
先に振り返りの話をしてしまったけれども、次回はいよいよ僕自身の「はじまりの旅」のふりかえりをしたいと思う。
屋久島で生きると戯れる、はじまりの旅 (2022年4月14日~4月17日・3泊4日開催) 告知ページ全文
「あなたの五感で味わう、ありのままの屋久島」と出会う旅
島結オリジナル企画『屋久島で生きると戯れる。はじまりの旅 -A journey back to the origin-』を4月14日(木)~4月17日(日)の4日間で開催します。
屋久島で3泊4日の滞在をしていただく旅のプランとなります。
屋久島でガイドをしていると「屋久島のベストシーズンはいつですか?」「屋久島のおすすめの季節は何月ですか?」とよく聞かれます。島結では、「屋久島で何をするかで、ベストシーズンやおすすめの季節は変わりますよ!」とお伝えしています。
屋久島の大自然というと山や深い森をイメージする方が多いかもしれません。でも、この島に訪れると、それだけではないことに気づいてもらえると思います。山が聳え立ち、森が潤い、川がせせらぎ、里には暮らしがあり、海は広く、どこまでも続いています。そんな日本の大自然とそこに生きる人々の暮らしをまるごと味わえるような島、それが屋久島です。
これまで屋久島に訪れた方、まだ訪れたことがない方の多くが、「屋久島=縄文杉やもののけ姫の森」というイメージを持たれているように思います。でも、日本の大自然とそこに生きる人々の暮らしをまるごと味わえるような島で、それだけの体験ではもったいない。屋久島で10年ガイドをしてきたからこそ、今そう思うのです。
ご参加いただく皆さんと4日間ともに過ごした後、「あなたにとっての屋久島とは?」という問いに、あなたが五感で味わう”ありのままの屋久島”を表現して、ともに分かち合えたら…そんな想いで、今回のツアーを作りました。
「あなたの五感で味わう、ありのままの屋久島」と出会う旅をお届けするにあたり考えたことがあります。それは、”はじまりの旅”をいつの時期にするのか、そしてどのくらいの滞在プランにするのかです。
2泊3日にするか、3泊4日にするか正直悩みました。でも、私たちがお届けしたい旅は、2泊3日では実現できない…。どこかゆるりとした時の流れ・やくしまじかんにも浸ってもらいたい。そのためには少なくとも3泊4日が必要でした。
そして、なぜ4月の開催とするのか?屋久島は、どの季節にもそれぞれ魅力があります。でも、屋久島で10年暮らしていても、毎年訪れるのが待ち遠しくなってしまう季節があります。それが「春の季節」です。4月は、屋久島の新緑が真っ盛りの季節です。森でも里でも見上げれば新緑が輝き、足元には旬の味覚を探し歩く、まさに今回の旅のタイトル”生きると戯れる”季節なのです。
4月は、ものごとの”はじまり”の季節。この旅を通して、子どものように大自然と戯れて、時に自分自身の感覚を研ぎ澄ます。そうしてこの島の自然であり、暮らしとひとつに結ばれるような感覚を味わってもらえたらと思います。この旅を終えた後、きっとこの体験があなたが生きる日常をそっと後押してくれるはずです。あなたにとっての”はじまりの旅”をみなさんと一緒に作り上げていきたいと思います。
「屋久島で生きると戯れる、はじまりの旅」3泊4日の概要
1日目・・・旅のはじまりです。
今回のツアーでは、島結として初めて「森林浴プログラム」を用意しています。屋久島までの移動は少々長旅となります。まずは屋久島の自然に、あなたの心と身体をゆっくりと馴染ませていく時間と場を作りたいと思います。森林浴で自分自身の感覚を呼び覚まし、その感覚を大切にしながら、4日間を過ごしていけたらと思います。
キーワードは #旅のはじまり #森林浴 #神社巡り
2日目・・・屋久島の自然にどっぷりと浸かっていきます。
太陽が昇るとともにこの日がはじまります。水面にカヤックでぷかぷかと浮かんでいると、川のせせらぎと鳥たちの囀りが次第に耳に入ってきます。安房川の新緑はこの時期最も生命力溢れ、眺めているだけであなたの心を満たしてくれるはずです。午後からは、あごだしとキャンプの宿「トッピーの森」でみんなで竹の子掘りをして、竹の子ご飯を作ります。旬の味覚を頂き、心も身体も満たされる一日にします。夜はみんなで拾い集めた薪で火を囲みたいと思います。
#リバーカヤック #竹の子掘り #キャンプ体験 #キャンプ飯
3日目・・・千年の森歩き。屋久杉の森・ヤクスギランドを訪れます。
屋久島の中では比較的歩きやすいトレッキングエリアです。ここには千年の時間軸で生きる生命(いのち)があります。水の循環を感じながら、屋久杉の世界をともに味わいます。午後は「島結つながるSHORT TRIP」へ。そして、最後の夜は、みんなで作る料理とともに「結-YUI-の焚火会」へ。
キーワード #千年の森歩き #あごだしの香り #つながるSHORT TRIP #結-YUI-の焚火会
4日目・・・旅のおわりは、屋久島の自然と戯れる、野生動物たちの森へ。
動物たちの森にお邪魔する気持ちで、照葉樹の森を歩きます。まるでサファリパークのような世界ですが、ヤクザルやヤクシカは何一つ飾ることなく、ありのままの姿で森にいます。彼ら彼女らの姿をそっと覗いてみましょう。森の中では、屋久島での4日間がみなさんそれぞれの日常へつながるよう、森林浴を通してこの旅で芽生えた感覚を受け取ってみましょう。最後に、屋久島の自然の中で、旅のふりかえりをします。あなたが感じたありのままの屋久島を聴かせてください。
#滝巡り #照葉樹の森歩き #屋久島の自然と戯れる #野生動物たちの森 #旅のおわり
「結-YUI-の焚火会」とは・・・
2021年の秋頃から、島結が運営する「トッピーの森」には少しずつ人が集うようになってきました。私の旧友や古くからの仕事仲間、仲間とのつながりがご縁で集う方、そして屋久島でともに生きる仲間たち。
社会の中で生きていると色んな立場やしがらみがあって、思っていることが言えない…。そういう場面があると思います。もっと思っていることを自由に表現できる場があってもいいのではないか?
そんな想いから島結は、2022年「結-YUI-の焚火会」をはじめました。
旅で訪れるあなたともこの場を一緒に作っていけたらと思います。
ここまでが「はじまりの旅」の告知ページ全文となります。
写真や詳細をご覧になりたい方は、島結-SHIMAYUI-ホームページから。
***島結-SHIMAYUI-ホームページ***
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