きみの湖
きみは、他人の目など気にせずに、目の前にある湖に思い切り飛び込めば良いと思う。たとえずぶ濡れになろうと、構わないではないか。時間が経てば勝手に乾く。それに、案外気持ちが良いものかもしれない。
何も、別に、泳ぐ必要など無い。流れに身を任せるだけで良いのだ。飛び込むかどうか、が大切なのである。湖のほとりで、ひたすら三角座り、じいっと待っているのも楽ではない。あぁ、けれども飛び込んだところで、何も変わらないかもしれない。溺れて沈んで大変なことになったらどうする。やっぱり、よそうか。でも、でも、湖がいつか干上がってしまったら!元も子も無い。冬は眠いから眠るとして、春が来たら、思い切って、立ち上がって、駆け出してみるか。服は着たままで良いよ。せえので、ざぶんと、参りましょう。
問題は、きみにとって、湖とは一体何なのか、ということ。
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