肯定
「誰が何と言おうと、おれはあなたを肯定しようと思う。たとえば静かな夜に、線香花火の如く綺麗に輝いて、優しく散った、時間。あの時間、おれとあなたはここにいて、そして二人で笑った。ひとときの共鳴は、嘘では無かったはずだ。誰にも見えないかもしれぬ、けれども、おれとあなたには確かに見えていた。そこには正真正銘の煌めきがあった。だから、おれはあなたを肯定しようと思う。たとえウジ蟲たちが近寄ってきても、構わないじゃないか。全然平気で、大口開けて欠伸をしよう。いつかきっと、またここで、会える。」
少女は鼻をたらしたまま、走ってどこかへ行ってしまった。うぅ。
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