11月4日『大阪公立大学 広お笑い』
自分が昔通っていた大学の文化祭に呼ばれて、野外の特設ステージで漫才をした。落研の子らと、我々、ボニーボニー、センサールマンが出演、野外なので音の関係上、センターマイクが二本立てられていて、チャゲ&飛鳥のようなスタイルで話す。大トリで登場した我々であったが、喋り始め、自分がマイクをちょっと触った拍子に、ゴトンとマイクが落ちて、そのせいで自分のマイクのみ音も出なくなってしまった。慌ててスタッフの子が調整してくれたが、自分は阿呆の子のように突っ立って、あーあーとか言ってへらへらしていた。情けないことこの上無いが、自分は微塵も慌てず、広いキャンパスの真ん中で、あー、と言い、その後普通に漫才をした。
大学に通っていたのはもう15年も前のことだ。根暗で怠惰で人見知りでカメムシのような薄汚れた青年の自分にとって、大学での日々は暗黒そのもので、当時のブログを見てみると、こう書いてある。
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舞台があって本当に良かったと思う。思えばM-1グランプリで準決勝へ行ったときも、自分は現役の大学生だったのだ。しかしキャンパスライフでは、恋人はおろか友達すら出来なかった。いつも一人で煙草をふかしていた。昔の話だ。今はもう違う。その喫煙所がかつてあった広場に設置されたステージで学生たちとともにライヴをして、終演後、面白かったです!ありがとうございました!なんて言われてギャラまで貰うようになったのだ。おれも立派な大人になれたのかと感慨に浸りつつ、見渡せば学生たちが出店をしながらコスプレ姿でキャッキャしている。若い男女が楽しげに、キラキラと眩しい青春を繰り広げていて、あれ…?当時の暗黒の渦がもわもわと再燃、普通に吐きそうになったのでさっさと帰った。
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