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ひび

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2024年7月の記事一覧

和歌山へ

和歌山まで車でぶんぶんして、よりみち菊谷という場所で漫才をしてきた。「ゆめ・やりたいこと実現センター」は障害者への学習支援などを行っている団体である。お呼ばれして、障害者の方たちの漫才体験講座、我々は講師として、漫才の楽しさを実践形式で教えた。これで3回目。久しぶりに会った青年が私の顔を見るなり笑顔で、シマナカさん!会えて嬉しい!とハイタッチ。何と素敵な笑顔だろう。自分には障害のある友達もいるし、

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やさしさ

周りの人たちは皆やさしくて、今では私に対して嫌がらせをしてくるような人もいない。ほとんどが穏やかなるやさしさを持って接してくれる人ばかりだ。時にちょっと嫌な感じの人が現れたとしても、目の前からはすぐに消えるし、私は私でそういう人にはちゃんと呪いをかけるので、二度と私の前に現れることも無い。アイツはきっと毎晩のように金縛りにあって悶苦しんでいることだろう。そうして、今ではもう、見渡せばやさしい人だら

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壊れてしまう前にぼくらは

なんかもう暑くて日差しも強烈で、かと思えば雨も降り出す始末だから、もう全部どうでも良くなっちゃう。自分の店のこととか、今度のライヴのこととか、晩ごはんのこととか、全て忘れてしまいたい。裸になって冷たい湖に飛び込みたい。だけど、自分は今日も汗水流して街を歩き、仕事をして、ライヴのことをぐるぐる考えて、晩には鰹のタタキとか食べてる。結局明日もそうするのだろう。

長くて残り25年かと思うと、多分あっと

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