2022年7月の記事一覧
窓の向こうは夏みかん
ドブの臭いがする虫ケラから見れば、きみは可憐で甘い香りのする花だった。でも本当は、きみの正体も虫ケラなのかもしれない。虫ケラ同士ケラケラと笑い合おう。若さはいつまでも続かぬ。けれども、老いぼれるのは何も怖いことじゃない。皺くちゃになってもケラケラケラ…。そのとき、リンゴがひとつ木から落ちた。暗いニュースに泣くきみを、滅茶苦茶に抱きしめたい。不安に押し潰されそうになるきみを、滅茶苦茶に笑わせたい。大
もっとみるナンバーワンベイビー
今日は死ぬほど可愛い赤ん坊に会ってきたのだが、それはもう死ぬほど可愛かった。忌野清志郎の『Baby #1 』という歌を捧げたいくらい、ナンバーワンベイビーな子であった。私の子供では無いので、あまり触ったりするのも良くないと思ったのだが、最終的には抱っこもしたし、手も足も触りまくった。向こうは向こうで私の服や指を引っ張ったりする。それがまた、とても可愛かった。こっそりとプロポーズもした。父親はパンツ一
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