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不思議で心惹かれる世界

現在、「東京富士美術館」で開催中の「古代エジプト展天地創造の神話」を見てきました。

江戸東京博物館で開催されていた時にも行ってきてはいたのですが、会期終了が近かったというのもあって少々混雑していたのが心残りだったのです。

今回は音声ガイドがないということで、最近音声ガイドを聴きながらにハマっている私としては物足りなさを感じる部分ではありましたが、行かない理由にはならなかったので、天赦日で新しいお財布をおろすついでにお出かけをと思っていたこともあり、行きました。

結果的に、混雑もなく、ゆっくりたっぷり見られたのでよかったです。音声ガイドがあれば尚良しだったんですけどねぇ。そこばかりは……

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催していた「古代エジプト展」や東京科学博物館で開催している「大英博物館 ミイラ展」は「ミイラ」をメイン展示に置いてあるのですが、これはどちらかというと、神話の世界との繋がりがメインで、そういうものが好きな私としては様々な神々と当時の人の死生観が見られる楽しいものだったんですよね。

だから、二回目もってなったのです。

おそらく、日本と共通している部分が多いと感じるからかもしれません。

多神教であり、冥界、死後の世界がはっきり描かれているところ。ファラオという存在。

もちろん違う部分はありますが、近しい部分が多く、スッと入ってくるような気がするのです。

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例えば、オシリス神。

彼は優秀な王でありましたが、それを妬んだ弟のセトに殺されてしまいます(二回ほど)
それを妹で妻のイシスが復活再生させて、冥界の王となりました。

その二人の息子がホルスであり、その子孫がファラオという系譜になっています。

ファラオはマアトといういわゆる宇宙の法則、秩序や真理に則って国を治める者だったのですね。

古事記では、イザナミが火の神カグツチを産んだ時に命を落とし、黄泉の国へ召されます。それをイザナギは追っていきますが、最終的に仲違いのような形で(ちゃんと菊理姫が仲介はしていましたね)イザナギは地上へ戻り、イザナミは黄泉の国を治めるものとなります。

イザナギから生まれた太陽神がアマテラスで、アマテラスの孫であるニニギが天孫降臨して天皇の源流を作りました。

天皇はニニギの子孫ということになります。皇室の伝統行事というのは日本神道に則って行われているものなのでしょう。

相違点もありますが、流れは似ているものがあると感じるんです。

ただ、死生観となると、どうなのだろうとは思うのですが。

「死者の書」は古代エジプト人の死生観を知るのにとても役に立つと思います。

死後の世界の存在を肯定し、輪廻転生も肯定していることがわかります。

その象徴が死者の書であり、ミイラなのだと思います。

神と人間がとても身近であり、程よい距離感で持って信頼し崇拝しているのがわかります。正しく恐れ、敬うことで古代エジプトの死生観というのはマアト、秩序だったものになっているのでしょう。

日本の場合は、仏教の色も濃いので日本神道とどちらかというと私はそこまで造詣が深くないのでわかりかねますが、「死は恐れるもの」という認識が強いという感覚はあります。

近年のスピリチュアルブームで様々な見方をする人が増えてきたので、必ずしも「死は恐いもの」ではないとは思うのですが(スピリチュアルをブームっていうのもなんだかな)

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多神教ということもあって、様々な神様がいます。

日本神道も多神教ですから、様々な神様がいますね。八百万の神がいると言われますし、お米一粒にひとり、または88人いるなどと言われるほどです。

インタネットミームで有名になった「メジェド神」は「打ち倒す者」という意味以外よくわかっていなかったり、バステトという猫の神様(何をするのかはわからない。多分、猫には勝てなかっただけ)もいます。

日本の神様と違うのは、動物と融合しているところでしょうか?

最高神ラーもハヤブサの頭の上に太陽円盤を乗せている姿が有名です。ホルス神もハヤブサの頭ですね。冥界の番人アヌビスは頭が山犬ですし、筆記と知識の神(書記の守護神)トトはトキの頭です。

イシス神やオシリス神(冥界の王らしくミイラの姿ですが)のようにちゃんと人間の姿の神様もいます。

イシス神は翼が生えている姿だったり、ホルス神は頭だけでなくハヤブサそのものだったりすることもあり、自由な感じも面白いです。

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自身を神として表現するのは、もしかしたら多神教ならではなのかもしれないと感んじることもありつつ、でも、菅原道真公の場合は祟りを恐れて後世の人がだったし、でも徳川さんは自分でかぁとか思ったのですよね。(一神教ではそれ以外の神は認めないから、自分が神になろうとは考えられないとは思うのですが)

シャブティという自分の代わりに死後の世界で働いてくれる土人形を一緒に埋葬するのですが、最初は数体だったものが時が経つにつれて、一日一体、そして、それがサボらないように監視するシャブティ、さらにそれを監視するシャブティって390体以上を埋葬するのはやりすぎだと思いました。その情報、二回目でも吹き出した。

人身御供ではないからいいのか。

最後に古代エジプト神話は終焉を予想しているところも興味深かったです。

再び混沌の海に世界は飲まれ、終幕を迎えるが、創造神アトゥムとオシリス神は残り、混沌の海を彷徨う。それが絶望だけではなく復活再生の希望になる終わり方だなと思ったのです。

国立科学博物館のミイラ展にも行こうとは思って予定立てているので、そちらも楽しみなのですが、神話を掘り下げてということにはならないかな?と思っているので、これは本当に楽しかったです。

ただ、東京富士美術館、八王子駅からバスなのですが、行きは調べて乗ったので問題なく着いたのですが、帰り、どのバスに乗るのが正解だったのかさっぱりわかりません。

とりあえず八王子駅に着いたのでよかったのですけど……

最後にちょっと思いついたことを。

「強い」または「強い女」という意味のある、怒ると破壊と疫病を撒き散らすと恐れられたメスライオンの頭を持つ女神、セクメト。味方になると悪意や疫病を追い払う守護神として王たちに好まれました。

中には病気平癒のために600体のセクメト神の像を作ったという王もいたそうです。

このセクメト神の力を借りることは今、この時代を乗り切る時の手助けになるのかな?と思ったのです。

スタンドFMで、もしくは「光の柱アチューメント」の十一月のサポート神として、セクメト神の力を借りる瞑想、アチューメントをしてもいいかなと思っています。

セクメト神の前が空いていたので、石像にエネルギーをシンクロさせてみたんですけど、自分の内なる生命力がグッと力強くなったように感じました。

生きる力を底上げして、自分軸を安定させるというのにセクメト神はサポーターとしてすごい力を持っているような気がします。

この「古代エジプト展天地創造の神話」は八王子会場でラストです。会期も十二月五日までなので、ご興味がある方は(もう行っているかもしれませんが)行ってみると、ミイラ、ピラミッドをフィーチャーしたものとはちょっと違った視点で楽しめるかもしれません。

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