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【先生の時短術】丸付けはいつ・どこでやる?

母になってから、働き方が今までと大きく変わりました。
乗る電車が決まっている。
帰宅時間が決まっている。
帰ってからが1日の第2ラウンド・・・。

育休復帰して3年目。少しずつ定着してきた「地味だけど有効的」な働き方を紹介してみたいと思います。私にとっては有効な技ですが、誰かの小さな改善につながると嬉しいです。

児童のノート・プリント・テストの丸付け評価問題

私は、丸付けするものを絶対に教室から出しません。
理由は
・運ぶのは重い
・紛失のリスクが高まる
・職員室に行くと他の仕事が目についてしまうので、丸付けを後回しにしてしまう
からです。

では、どうしているかというと
それぞれの評価の比重によって多少方法は違えど、全てその日中に点検してしまいます。

❶ノート

あらかじめ「ここを点検し、評価にする」と決めます。

練習問題の丸付けの場合(知識評価)は授業中にできた子から持って来させ、その場で丸付けをします。
2〜3問課題を黒板に書き、解かせます。制限時間を設定します。
間違えたらもう一度。
制限時間が過ぎてもできなかった子は友だちに教えてもらってもいいことにします。

これで本時の内容が理解できたかを軽くチェックしています。
終わらなかった子はつまずいている可能性があるので、次回から少し多めに支援しようとか決めておけます。

なので、評価としては「できているか・できていないか」です。
特に別の名簿に評価をメモしたりはしません。

記述の場合(思考力評価)は、「A(とても良い)になりえる解答をあらかじめ想定しておく」ということが重要かなと思います。
授業後ノート提出の際に、そのページを開いて置かせます。
そして模範解答と照らし合わせて、「この言葉が入っていたらA」とか決めた通りにどんどん評価していきます。
なるべく子どもたちにも自分の評価がわかるように、ABCとか、○◎💮とかを使い分けてノートに記していきます。

評価が終わった子のノートは閉じて、
・Aの子は左奥
・Bの子は真ん中奥
・Cの子は右奥
に置いていきます。
全員の評価が終わったら、A→C→Bの順にノートの名前を名簿に記入していきます。
圧倒的にBが多いので、AとCをチェックすれば、残りはBということになるからです。
なんなら、Bは無印でいいかもしれません。

1人目丸付け→名簿チェック→ 2人目丸付け→名簿チェック→3人目丸付け→・・・
より、
丸付け→丸付け→ 丸付け→丸付け→・・・→チェック→チェック→ チェック→チェック→・・・の方が早いですよ。

そして、次回ノート返却の際に評価のポイントを伝えます。
「〇〇という言葉が入っていた人はAだよ」と。
そうすれば、次回どうすればAになるのか、どうして友だちはAなのか、公平に伝わりますから。

私は基本的に毎時間授業後にノートを集めています。その日のページを開いたまま。
評価するしないに関わらず「点検」の意味を込めて。
30人超のノートが積まれていたらかなりの存在感です。
目の前の圧迫感から解放されたくて、多少めんどくさくても点検せざるを得ません。
しかも次の同じ科目の授業までに点検して返すという「締め切り」が存在します。
そうやって「点検する」習慣を無理やり作ることに成功しました。

❷プリント

プリントも記述の場合(思考力評価)と、ほぼ同じです。
ただ、ノートよりも嵩張らないので点検が後回しになりがちです。次の時間に使うという制限時間もないですし・・・。
なので、できるだけ授業中にノートに貼って、そのノートを提出させたいですね。

授業後に全員分を1から評価するわけでなく、
授業中に机間巡視しながら、いいところに線を引いてあげたり、〇をつけてあげたりします。
○がつくと自信が持てて、挙手・発言につながるし、半数以上の子の丸付けは授業中に終わっているので授業後の評価も楽になります。

❸テスト

テストを実施した日、「さようなら」をした後子どもたちが帰り始めたら丸付けをします。


評価に大きく関わるものなので、丸付け後全員の点数を名簿に転記する必要があります。
子どもたちは、私がテストの丸付けをしていると気になって近づいてきます。
なので、休み時間や授業中に丸付けしたくないと思っています。

漢字小テストなどは、給食時間中に済ませることもあります。
食事中は全員着席なので、私が食後丸付けしていても見にくることはないですし、小テストなら5〜6分で丸付けが終わるからです。

他の方のテスト評価方法を見ると「テストの時間にできた子から持ってきて丸付けする・・・」というものがありますが、私にはできませんでした。
なぜなら、

・テストの時間にどうして手のかかる子がいる(問題文を読むことができない・声をかけないと取り掛からない・周りの答えを見ようとしてしまう・・・など)
・どう指導しても早く終わらせたくて見直ししない子が出てくる
・テストを出してしまうと一気に終わったーという空気が流れる
・名前順に提出させたい

からです。

丸の付け方も簡単に、
解答を照らし合わせて、表を全て見る
・間違えには✔︎をつける→点数記入
・全問正解なら大きくはなまる→点数記入

そうすると、自分がどこを間違えたか明確ですし、直しをしたら「大きくはなまる100点」がつくので間違えが目立たなくなります。
うっかり勢いで丸をつけてしまうというミスも防げます。
ペンと時間の消費も抑えられます(笑)。

全員丸付けが終わったら、名簿への転記です。
あらかじめ出席番号順に並んでいるので、名簿の上から順に記入すればいいだけです。

欠席児童がいる場合は、はじめに名簿の枠に小さく欠と書いておきます。ご記入が防げます。

100→「ー」
90→「9ー」
55→「55」
と、記入の仕方も記号化すると少しだけ早く進みます。

まとめ

評価することは大切です。正しく評価し、子どもたちに返してあげたい。
励みにもなるし、自分の理解度の振り返りとしても使えます。
でも、時間はかけなくても正しく評価できます。

若い頃は評価することに肩の力が入っていました。
「これから評価するぞ!」という気合を入れ、まとまった時間を確保しないといけないと思い込んでいました。
でも、今は時間と頭を使う作業は他に譲り、ただ粛々と効率的に評価するのみです。

何か一つでも参考になることがあれば、幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

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