爆発したライトセーバー | ホクトデンキ 2
ホクトデンキの駐車場の一角にあったレストラン
キャプテンクック
ぼくがはじめて行ったレストラン
グラタンの下にごはんが入っていた衝撃
ナポリタン以外のスパゲティが存在していたこと
あきらくんに教えてもらった
コーヒーに入れる粉ミルクと砂糖をまぜて作る
あまくておいしい粉のこと
このレストランは数年ごとに
違うレストランになったり
おそば屋さんになったりと
ずいぶんと落ち着かない場所だった
ある店がつぶれ 次の店ができるまでの期間
裏口の施錠をしていないことに気付いたぼくたちは
廃墟レストラン探検をしたりした
そのレストランの裏に
ガスボンベが納められている
いつも鍵が閉まってるコンクリートの建物があった
その建物の外壁に
あのスターウォーズの
ライトセーバーがたてかけてあった
当時まだスターウォーズのことは知らなかったはずだから
ガンダムのビームサーベルと思ったのかもしれない
何のことかというと
長い蛍光管が無造作に外に置かれていたのだった
でもそれをみつけた
ぼくとすずきくんには
光るカッコイイ剣にしか見えていなかった
男の子が剣をみつけてすることといったら
ひとつしかない
ぼくとすずきくんは
ライトセーバーを手にとり
ちゃんばらごっこをし始めた
モビルスーツのイメージがなかったから
やっぱりスターウォーズだったのかもしれない
かちり
かちり
お互い蛍光管がガラスとは知っていたから
慎重に剣をぶつける
2回 3回とかちり かちり
なんか 意外と大丈夫そうだ
そう思うと2人とものってきて
せーの でぶつけたライトセーバーが
ばぁーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!
激しい爆発音とともに砕け散った!
知らなかった!
蛍光管が爆発するなんて!
ぼくとすずきくんは顔を見合わせて
びっくりしあった
そしてそのすぐあと
あぶなかったー!と笑いあった
ひょっとしたらどちらかが失明とかしてても
おかしくなかったかもしれない
蛍光管が爆発するあぶないものだと
しっかりわかったぼくらは
それから先
ライトセーバーがたてかけてあるのを
見つけても決して近づかなかった
遠くから石を投げて
爆発させてあそぶようになった