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シデイン

SARROBO #05
CIDEIN[シデイン]
全高 約24m


SARROBOの機体の中では最小の部類になるシデインは、市民の生活を支える輸送が任務だ。SARROBO随一の機動力を誇るロボットであるが、線路上しか移動しない性格のため、融通がきかない。諸先輩達からは、もっと無茶をしてみろと言われるが、「レールからはずれた人生は送らない」が座右の銘であるシデインの信念は揺らがない。

とはいえ、線路上しか行動できない不便さは本人が一番感じており、以前は飲み会ですすきので盛り上がり、その翌朝の仕事中、パルコ前で忘れ物に気がついたが、それを取りにいくのに40分以上かけてぐるっと回っての移動を余儀なくされた。まっすぐ行けば2、3分であったため、いたく後悔した彼は札幌市に線路のループ化を直訴。それが認められたのか、2019年現在、線路はループ化しており、融通がきくようになった。

近年までは、頭部・胸部・脚部はグリーン系の色で統一されていたが、新プロジェクト「ポ・ラリス」によって開発された脚部がモノトーンの配色になり、脚部だけ見るとかっこいいんだけどね、と言われることが多く、全体との調和を欠いたデザインや配色に、自他ともに、とても違和感を感じている。

ちなみに、頭部も車両240形がそのまま使用されているため、横から見ると、黒くてキシャーと奇声を発する宇宙生物や、笛のような名前で呼ばれる大魔王もびっくりするぐらいの後頭部の長さである。


SARROBO(サッロボ)とは
北海道・札幌市には、市民と都市・自然を守るため、市内各所に極秘裏にロボットが配置されていた。それらは街の建造物やランドスケープとなり、秘かに市民を見守っていたが、やがて自らの意志で動き出すようになる。市民にとっては、元から愛着のある建物がロボットだったことは、驚きと喜びで迎えられ、いつしか彼らのことを、札幌のロボット「サッロボ」と呼ぶようになった。

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