トラックにひかれた | ホクトデンキ 3
向いに住むあきらくんの家に
あそびに行く
小学生の頃のぼくの日課
その日もあそびに行こうと
ホクトデンキの駐車場を走って横切った
駐車場の一角のレストラン キャプテンクックの
その角を飛び出したとき
ばあーーーーーーーーーーーーーんっ!!
ぼくは5メートルぐらいふっとばされた
走ってきた家の方に
出会い頭 トラックにぶつかり
空中をふわぁっと ふっとばされた
おどろいて降りてきた運転手さんに
「大丈夫かいっ?」と聞かれて
不思議と痛くもなんともなかったぼくは
「大丈夫!どこも痛くないよ!」と答えて
そのままあきらくん家へあそびに行った
運転手さんに必ずお家に帰るんだよ と言われたのに
家に帰るフリして あきらくん家にあそびにいった
家に帰ったらあそべなくなるってわかっていたから
あきらくん家であそんで数十分後
母さんが迎えにきて
「トラックにひかれたら 帰ってきなさい!」って
ぼくはこっぴどく怒られた
心配になった運転手さんが
ホクトデンキの店員さんに聞いて
どうやらぼくだとわかり
家にあやまりに来たらしい
それでばれてしまった
その夜ぼくは
「トラックにひかれたら きちんと家に帰ってきます」
というなんだか訳の分からない約束をすることになった
今思い返してみると
ぼくを含めみんなアバウトでおかしい
トラックにひかれたら普通帰って来れないよ
生きていてよかった
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