D45　｜　13.優しさを支えるもの

ただ言葉が優しいとかじゃなく、ただおだやかというのでもなく。無理をして優しくしているのでもなく、弱さから出てくる優しさでもなく。存在自体から優しさが出ているような人がいる。

優しさっていうのは、地表から見えている大木のようなものだと思う。大きな木には、それを支える大きな根っこがある。その人の優しさを支えているものはなんだろう。悲しみとか喪失とか、優しさと対になるもので支えられているのじゃないかと、どきどきしてしまう。エネルギーって陰と陽、プラスとマイナス、相反するものでバランスを取っているから。

同じように、激しい怒りを持った人にも、その怒りを支える大きなエネルギーがあるのだと思う。なにかを失いたくないというこわさなのか、なにかを守ろうとしている優しさなのか…。

地表から見えている部分だけじゃなくて、根っこまで含めて、まるまる愛せるような人になりたい。