D45 | 8.心の空洞
意図せずに心に大きな余白ができてしまうこともあると思う。たとえば大きな悲しみとか、大切なものを失ってしまう喪失とか、消化しきれない想いとか…そういったものが心に沈殿していくと、心に大きなスペースを占める。大きな悲しみとかは、振ってくる雪に似ていて、沈殿してしまった想いは雪が圧縮されて氷になったのに似ていると思う。
それが、時間が経ったり、自分の成長や変化で捉え方が変わったりして、心の深いところの氷がとけていく。その氷がとけたところは余白になる。深い場所にあるから、簡単には新しいもので埋まらない場所。でも、しみ込んでくる想いを受けとめられるような場所。
そんな余白を心の空洞だと思っている。その空洞がある人は懐が深い。深い川のようにおだやかだ。様々なできごとをその空洞で受けとめることができるから。
僕のあのときの想いも心の空洞になっていくのだとしたら、とても尊い経験だなぁって思えたりする。
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