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マッチングアプリで出会った人と結婚したアラサー女の婚活話 #8

30 歳冬 マッチングアプリを再開する

しばらくやめていたマッチングアプリを再開することにした。
前回は全年齢向けのアプリを利用していたが、今回はどこかのネット記事で30代におすすめと書かれていたアプリに変えてみた。
アプリが変わってもシステムや使い方はほとんど同じだった。
前回と同様に顔面全開の写真を載せて、テンプレートをもとに当たり障りのなさそうなプロフィールを書いたらはじまりだ。
いいねをくれた方のプロフィールを見て、しっかり記入されている人にいいねを返してマッチングした。

「こんな結婚相手は嫌だ」展覧会を見ているような心持ちに…

マッチングした人とメッセージのラリーを続けること数日。
誤解を恐れずに表現すると「この人と結婚するくらいなら一生独身の方がマシだ」と思ってしまうような人としかマッチングしなかった。
メッセージのやりとりをしただけで実際に会ったわけではないが、それでも相手の話を聞けなさそうな印象の人が多かった。

例えば結婚生活の話題になったときに、
「自営業なのであなたには今の仕事を辞めて私の仕事を手伝ってもらう。
子供が生まれたらしっかり教育してもらうために義両親に預けるようにしてもらう」と言ってくる人がいた。
この条件が嬉しいという人もいるかもしれない。
ただ相性の問題かもしれないが、私にとっては悪い条件でしかなかった。
どうして私だけが住居も職業も変えて、挙句の果てには子供を義両親に預けなければならないのかと思ってしまったのだ。
とてもではないが賛同できる条件ではなかったのでひとまず
「私は今の職場が気に入っているので辞めたくないんですが、もし結婚するとなったら絶対に辞めないといけないんですか?」
と質問で返すとスルーして全く違う話題に変えられてしまった。
込み入った話はメッセージではなく直接会ったときにしたかったのかもしれないが、それならそうと一言あれば印象は全く違ったと思う。
分かりやすく記憶に残っているやりとりを例に挙げたが、マッチングした人殆どがこのような感じでコミュニケーションが一方的というか、話し合いができない人のように感じた。
(例に出した人はそれ以前の問題で会ったこともない人に割といきなり結婚生活の条件をメッセージで送りつけてくること自体どうなのと思う……)

婚活で出会う人はそもそも違う環境で暮らしているので、常識と思っていることが少しくらい違うのは当たり前だと思う。
私にとって悪い結婚の条件を突き付けてきた人も、その人のこれまでの生活があって培われた「常識」の延長線上で想像した結婚生活像を話しているだけであり、無茶を突き付けている意識は多分なかったのだろうなと思っている。
だけれども、悪気はなくとも、そこからお互いの常識を擦り合わせられない、自分にとって都合が悪いものはスルーしてしまうような人と結婚しても不幸になる未来しか見えない。
まあこんな感じで「この人と結婚しても苦労するだろうな」と思うような人としかマッチングせず、次第に「こんな結婚相手は嫌だ」展覧会を見ているような心持ちになっていって心がどんどん疲れていった。
もう婚活なんてやめてしまいたかった。

……が、なんとか踏みとどまり。
さりとてこのままではいけないと思ったので方針転換をしようと思った。
もうマッチング疲れも甚だしいので、ひとまずマッチングする条件から見直すことにした。
それまではネットの「30代が高望みしたら結婚できない」という情報を鵜吞みにして、なるべく条件をつけないで幅広くマッチングしていた。
しかし、いくらマッチングしても相手が「結婚したいと思えない人」だと全く意味がなくて、そして「結婚したいと思えない人」って予想を遥かに超えて多いのだ。
なるべく自分が求める人とだけマッチングできるように数を絞りたい。

そこでまずはプロフィールを見直しをしてみることにした。
その時は「あまりにも結婚を意識しすぎていたり、長文のプロフィールだと引かれていいねされなくなる」というネット記事のアドバイスを参考に、当たり障りのないプロフィールにしていた。
しかし、私はたくさんいいねを集めたいわけではなくて、結婚したい人ただ1人と出会いたいだけなのだ。
もう少し私が結婚相手に求める条件と、逆に私が提供できる条件を盛り込みつつきちんと書いて、いいねの数を絞っていきたい。

プロフィールをちゃんと書くのって難しい

プロフィールに私が結婚相手に求める条件と、逆に私が提供できる条件を書くだけと思っていたが、いざやろうとするととても難しかった。
それまで自分は「私で良いと思ってくれる人なら結婚相手は割と誰でもいいや」と割と本気で思っていたので、ほとんど何も思い浮かばなかったのだ。
そこでまずは箇条書きで結婚相手に求めるものと、逆に自分が提供できるもの、提供できないものを書いていった。

  • 求めるもの

    • 虫は退治して欲しい

    • 結婚しても仕事を続けさせて欲しい etc…

  • 提供できるもの

    • 居住地は合わせられる

    • 仕事をしていても時間の都合は割と付けられる etc…

  • 提供できないもの

    • 楽しくはしゃいだり騒いだりすること

    • プロ並みの家事 etc…

こんな感じで書き並べていった。
やる前は馬鹿馬鹿しいと思っていたが、今思うとこれがかなり効果的だったと思う。
まずはちゃんと考えられていなかった結婚相手や結婚生活の理想がしっかりと言語化された。
また、自分にとっては当たり前なこと(例えば仕事を何年も続けているとか)も婚活では意外とアピールポイントになったりすることが分かった。
このおかげで、後々どう自分を売り込めばいいか、逆にどうフォローすればいいか、マッチングした相手とどういったことを認識合わせていけばいいかが何となくわかった。
そしてこの箇条書きを見ながら絶対に譲れないものと、譲れるものを仕分けて、絶対に譲れないものだけプロフィールに盛り込みつつプロフィール文を作成した。
最後に書いたプロフィール文を見直しして、ネガティブな表現になっているところはポジティブな表現に言い換えるように修正した。
こうしてやっと私はちゃんと自分の言葉でプロフィール文を書き上げられたのである。

プロフィールをちゃんと書いた結果

プロフィールを書き換えたら効果はてきめんだった。
まず居住地をこだわらないことを記載したためか、公務員または転勤ありの人からのいいねがどっと増えた。
私もいいねを返す時には相手のプロフィールと、自分が書いた求める条件一覧を見つつ少しでも条件から外れる人にはいいねを返さなかった。
結果、メッセージをしていてもしっかり受け答えができる人ばかりだったのでとても心が楽になった。
私がまともに婚活できるようになったのはこの頃からだったと今となっては思う。

今回得た婚活の知識

  • びっくりするような常識の持ち主って思ったよりたくさんいる(私の常識がズレているのかもしれない…)

  • やみくもにマッチングすると疲労困憊する

  • プロフィールをちゃんと書くといいことたくさん

    • 自分が結婚に求める理想が分かる

    • 自分をどう売り込むかが分かる

    • マッチング相性の良い人が多くなるのでやりとりしていても疲れにくい

  • 30代だからこそ、結婚相手の条件を付けた方が良い

    • さもないと「結婚相手になり得ない人」にたくさん時間を使うことになる

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