ハッピーハロウィン🎃
知ってました奥さん、今年もあと10週間きったんですってよ。
日の流れが速いと思うと年を感じますなあ。死ぬまでに頭の中のネタ全部書き尽くせるかしらぁ~
さて10月末、ハロウィーンらしいですね。菓子屋には忙しい時期です。まあ菓子屋なんて年中行事で年中忙しいんですが。マジだよ。和菓子屋はね。
洋菓子はやっぱりクリスマスが繫忙期ですねえ、死んだ顔して汗だくになってケーキを売る。一日中同じ人が売り場にいたりします。鬼シフト。
「お客様からみたら店員の体調不良は関係ありません」
という指導があります。まず最初に言われるかと思いますこれ接客業だと。
具合の悪い日もあろう。悲しい日もあろう。
しかしそんなのお客様には関係ない、知る由もない、ためにしっかり接客しないとクレームの元になります。売り場に出たならニッコリ笑って接客しましょうというものだ。
なので朝からフル回転で体力ゲージ残少の死んだ顔してても笑顔してます。姿は涙なしでは見られない。
「お客様には店員はみんな店員」
今日はこれでいきましょう。
「あれはたしかコンビニだったと思うんですけども」
とミケミケちゃんは語る。
過去の仕事のうちのひとつ、自社製品を納品に行くためいろんなモールや小売店、コンビニに行ったりしてたそうな。
自分の仕事をせっせとこなしていると
「ちょっとアナタ、上のアレとってちょうだい」
とお客様が声をかけた。
まあそのくらいなら別に自分が客の立場でもやったところだ。下の段見てたミケミケちゃんはよっこらせと立ち上がり、お望みの商品を取ってあげた。
が、これがいけなかったらしい。
その後もお客様はミケミケちゃんに印刷を頼み、機械操作を頼み、キャンペーンの説明を頼み、レジ打ちを頼んだ。
「アタクシはここの常連なのよっ」
とお客様は申されたらしい。言っていることを総合すると、「なので私を知らぬこの新人に仕事をさせて私を敬わなければならないと教えてやるのだ」ということだと。
しかし、この時ミケミケちゃんは外部の人間なのだ。
店の業務はもちろん、レジなんてもってのほかだ、触っちゃならぬ。ていうかコンビニで常連面するのもレジを指名するのもすげーなオイ。
「まあ、普段してるんだろうねえ……頼まれるたびに店の人呼んでやってもらってたら、レジしてる店長に苦情いれてたよ『あの子ぜんぜん仕事できないじゃないの、新人教育はちゃんとしてちょうだい!』と……」
わかる。わかるよ。
わしも20m先の店舗で買い物してた客から呼ばれて、いろいろ聞かれて「申し訳ございません、ここの店員が只今手があいておりませんので少々お待ちください」とか言ったら「アンタ店員じゃないの?」と驚かれたもんな。
店員だよ……二軒向こうのな。制服も違うし別店舗のブースにいたのに、なんでこの店の店員だと思ったんだい……
明確に分かれて見える我らの目には「ブースにいる店員」になるけど、お客様にとっては「同じフロアにいる店員」はみんな一緒なんだろうなあ。
そういう人はよく、融通がきかない! と怒るのだ。最初にあたった人に全部やらせようとする。そして「この店の店員なのになぜ出来ないのか」という。
「お客様には店員はみんな店員」ではあるのだが、しかし組織にはルールがあり権限もあることを少し思い至ってほしい。
あなたが融資してほしいと銀行に行って頼んだ一千万、窓口の入社一年目仕事は今日で三日目ですみたいな子が「いいっすよー! ドゾー!」と、ポンと出せる権限があるはずだ! というなら、もうシマシマは何も言わんが。
ああ、今年も残り少ないな。年末商戦にむけて、世の売り子さんたちは頑張ってほしい。
ハッピーハロウィーン!