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好きなことを仕事にしたい
最近思う。
やっぱり、好きなことを仕事にしたい。
私は今、40代。
専業主婦だった母に育ててもらい、
大学卒業時の私のやりたいことは、少しOLして、結婚して、退職して、専業主婦になる、という、漠然としたものだった。
そんなだったので、運よく新卒で就職はできたものの、特にやりたいと望んだものではない職種の事務職として働いた。
そこで4年働いた。
その頃、失恋という痛手を負った私は、自立しなければ、という思いに駆られた。25歳位の頃だ。
人は逆境になった時に、何かを選択する力が湧いてくると思う。
私は、手に職をつけよう、と思い立った。
何の手に職をつけようか、と考えた。
私は服を作ることが好きだった。
高校生の頃、教科書のスモックの型紙を参考にしながら、ジャケットとパンツを作った。
渋谷の生地屋で、何故か値下げ交渉をして手に入れた、黄色系の派手派手なストライプ生地。今思うと恥ずかしい。
完成したパンツは、股上が浅すぎて、キツキツだったのはいい思い出だ。
大学生の頃、バイト先の店長が、服飾専門学校を卒業した人だった。
シャツの作り方を教えてもらい、一緒に完成させてくれた。
こちらの方は、とても満足できる仕上がりとなった。
そんな過去の経験から、私はパタンナーになろうと思った。
今の仕事を続けながら、通える服飾専門学校を探した。
私は、バンタンキャリアスクールに週1日(確か10時~17時)、1年半通った。
1日でパターン、縫製、デザインの3教科を学んだ。
高校、大学と受け身で授業を受けてきた。
大学費用を出してもらった親には大変申し訳ないが、卒業はしたものの、そこで学んだことで、役に立っていることはあまり無いように思う。
しかし、この専門学校は、自分で入学を決め、自分の働いたお金で受講した。
私はこれをなんとか物にしようと、最前列、真ん中の席を自ら選んで、積極的に授業に臨んだ。毎週出る課題にも、しっかり取り組んだ。
そこで出会った先生や友人たちとの交流も楽しかった。
そこで夫と知り合った。
1年半のプログラムを終え、私は専門学校を卒業した。
パタンナーとして就職活動をし、採用されることができた。
私は新卒で勤めていた会社を退職した翌日に、転職先の会社へ入社した。
服飾業界未経験の私を採用してくれた、転職先の会社では、0から学ぶ気持ちを大切にして、一生懸命働いたと思う。
大変なこともたくさんあったけど、楽しかった。
その会社では2回の産休、育休を経て、10年間働いた。
やりたい仕事をしていたからこそ、続けられたと思っている。
その後、夫の出身地である北関東に移住するため、退職することになり、私は今までの経験を基に、自宅で開業することにした。
私ができるのは、簡単なパターン作成、縫製、生産管理。
できる仕事から受注を受け、細々とスタートした。
月数千円の収入からスタートし、今のところは夫の扶養の範囲内で、毎月10万円前後の収入を得ている。
夫が生活の基盤となる収入を稼いできてくれるおかげで、私は扶養してもらい、その範囲で収入を得て、在宅で、自分の裁量で、自分の好きな仕事をさせてもらっていることに、感謝しているし、少しの後ろめたさも感じている。
今は在宅ワーク一本だけで仕事をしているが、つい数か月前までは、在宅ワークと外勤パートのダブルワークをしていた。
北関東のこの地域だと、服飾関係のパターンや生産管理といった職種自体が見当たらず、私は新卒のときに経験のあった、事務でパートをすることになるのたが、事務なら職種は問わずに働いたので、まったくモチベーションが上がらなかった。
しかも非正規雇用のため、会社都合で契約満了となるケースが3回続いてしまい、心が折れ、もう雇われ仕事はこりごりだ、と思った。
幸いにも私には、在宅自営業という仕事が残されていたので、この4月から、これ1本に絞って、在宅ワークとパートの外勤合わせて稼いでいた位の収入を得られるように励んでいる。
* * *
朝は小学生の子供と一緒に起きて、子供たちを学校へ送り出す。
7時半からは一人の時間を過ごすことができる。
ゆっくり朝食をたべてもいいし、好きな動画を見てもいい。
通勤時間もない。8時頃には2階へ行き、仕事を始める。
12時頃に1時間休憩を取る。
16時頃にこどもが帰宅する。
一緒におやつを食べながら、30分の休憩。
その後こどもは宿題を始める。わたしはそれに付き合う。
終わったころに私はもう1度2階へ行って、18時頃まで仕事をする。
そして、仕事を終えて、2階から降りていく時に、1階で自由時間を過ごしているこどもたちに向かって、「ただいまー」と声をかける。
それから夕飯を作り、食べ、お風呂に入って、ゆっくり自由時間を過ごし、21時半頃に寝る、という1日のルーティーンを過ごしている。
今、在宅ワークで、好きな縫製の仕事をコツコツとやっているときに、ふと思うこと。
やはり好きな仕事をしていると、楽しい。
心穏やかで、満足感や、幸福感を得られる。
今はSNSで自ら発信したり、オンラインで受注したり、様々なツールで自己表現ができ、それが仕事にも繋がるようになっていると思う。
今までは仕事にならなかったようなことも、それで収入を得られる可能性をこれからの未来は秘めていると思う。
こどもたちの未来は、好きなことで収入を得て、生活することができる、そんな自由な未来であってほしいと願わずにはいられない。