【私の応援歌】エレファントカシマシ「風と共に」
昨日は落ち込んだ一日だった。
朝から体調は悪かったが、在宅で請負縫製の仕事をコツコツ進めていた。
午後を過ぎた頃、携帯に連絡が入った。
前回納品した商品に不良が出ていると。
毎回製作物の納品時はドキドキする。何か問題はなかっただろうかと。無事に受け取ってもらえるだろうかと。
ありがたいことに、大体は無事に納品することができるのだが、今回は不良を出してしまった。
詳細を聞いても原因も思い当たるし、写真でみても確かに不良だ。
私は誠実に、すぐに、原因と改善策と謝罪の返事をするとともに、自分の技術力不足に落ち込んだ。
今回はありがたいことに、返品は無しでの、不良の確認と今後の注意ということにしてもらえた。
今はほとんど1社と取引させてもらっていて、毎月継続して、できる分だけの量を依頼してくれる。確認連絡も早いし、不明点もすぐに解決してくれる。今回の対応1つを見ても、とても良い取引先と出会えたと思っている。
お互いにその業務に関する知識と意思決定権を持っているので、物事はとてもスムーズに進む。それがストレス無く仕事ができて、とてもありがたいことだと思う。
いい時もあれば、悪い時もある。私はその日落ち込んでいて、休憩時間にふとテレビをつけた。
そこに流れてきたのが、Eテレのみんなのうた。エレファントカシマシの「風と共に」だった。
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時の流れに身を委ね たとえりゃ浮かぶあの雲みたいに
心よ自由であれ そうさ私は風の旅人
あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを
曇りのち晴れ 悲しみの向こう 私は今を生きていきたい
傷つくことを恐れて 立ち止まったり逡巡したり
風よ どうか私に 相応しい光へ導いてくれ
ああ行き先は自由 胸には勇気を抱きしめて
行こう チケットなんかいらない
行き先は自由
私の未来に 幸多かれ
ひとひらの花びら ひとかけらの夢
曇りのち晴れ そうさ私は 出かけて行く
ソングライター:宮本 浩次
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この歌を聞いた時、あまりにも今の自分の思いに当てはまって、心に刺さった。泣いてしまった。
みんなのうたのイラストも、女性を主人公にして描かれていて、さらに共感してしまった。
宮本さんの歌は、力強く、やさしく、本質をとらえていて、
そっと、時には強く、背中を押して励ましてくれる。
深く沈んでいる心に、手を差し伸べて、遠くにある光の方へ引っ張り上げてくれるような気がした。
私は5年前、東京を離れ、仕事も辞め、夫の出身地の北関東に移住して、在宅で縫製などの仕事を始めた頃、慣れない土地で知り合いもなく、仕事もなく、保育園児の4歳と待機児童になってしまった1歳の子を抱え、色々なことに悶々としていた。背中に原因不明の蕁麻疹も出た。
そんな頃に自宅で仕事をしながら毎日聞いていたのが、エレファントカシマシの曲だった。
宮本浩次やエレカシのことがなんでも知りたくて、動画も見あさった。
その度に、どん底から這い上がって輝いていく姿に、口下手だけど、自分の中の本当に表現したいことを伝えようとする、真摯な姿に、心打たれ、笑い、泣き、励まされて、なんとか私も今日ここまでこれた気がする。
生活が順調になってくると、しばらくエレカシのお世話になる機会は減っていくのだが、また今回、エレカシの「私を応援してくれる力」を再確認できた。
きっと私の人生の節目節目に、エレカシには、これからもお世話になることだろう。所属レーベルを変えながらも、今でも本当に心に刺さる曲を発表し続けてくれて、本当にありがとう。
行き先は自由 決まってなんかいない
傷つくことを恐れず、勇気をもって
きっと幸多い、私の未来へと 向かって行きたい