余裕を見せよう
いよいよ入学式シーズンが始まりました。
今年は仕方ないとはいえ、この騒動で決定事項が二転三転したり、どこも対応に精一杯で余裕がない感じではありますね。
式典も短縮、親も1人のみしか入れない…とするところは多いです。
幸いにも入学記念写真は撮影するケースが多いようですが、例年に比べて「とにかく素早く」を求められる傾向にあります。
スナップはともかく、集合写真って確認することがすごく多いのです。ひな壇の位置に始まり、段数をどうするか、何人入る想定にするか、どう並んでもらうか、カメラはどの位置から撮るか、露出や設定はどうするか、何カット撮るか…などたーくさんあります。
さらに小学生くらいだと、なかなか長時間は集中していることができませんから、余計に素早さを求められます。
そうなると、カメラマンは焦ります。
焦ると、人はどうなるでしょうか?
そう、早口になるのです。まくしたてるようになってしまう。見るからに焦っているようになってしまう。
これでは、撮られる側も心配になりますし、余計に時間が長く感じてしまいます。
そこで。
ぜひ焦った時ほど「意図してゆっくり喋る」ようにしてみてください。
ゆっくりした喋りは余裕があるように聞こえます。余裕は不安を取り払います。手足は素早く動かしていて、鼓動は早くなっていてもいいのです。ただ、とにかく喋りだけは自分が違和感あるくらいゆっくりにする。
それだけで、周囲からの見え方は全く違ってくるものです。
もうひとつ。
集合写真の1枚目は失敗カットでも良いんです。最初から完璧カットを狙わなくてOK。
顔の向き、表情、足、視線、気になるところはたくさんあっても、まず1枚シャッターを切る。
そうすれば撮影開始です。ここからは待ち時間ではなくなります。ね、簡単な話。
あとは「元気がないよ!」「お父さんも笑顔でいきましょう!」とか、または「ちょっと写真が暗かったので、少し明るくしますねー!」など、適当な理由をつけて声かけしながら調整時間を稼いで、数カット撮れば、必ず使えるカットはあるはずです。
写真撮影を「作業」として見てしまうと、学校からのあたりも強くなりがちです。
人とのコミュニケーションを大事にして、自分がなるべく焦らないよう、焦っても見せないようにするだけで、意外にスムーズに行ったりするものです。
何はともあれ、こんな大変な時期だけど、みんな新入学おめでとう。
二度とやってこない瞬間を残すために、おじさん達は頑張っているのです。
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