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汗だく散歩の内訳
あてもなく散歩をしまくっていると、住宅街に迷い込むのですが、いや、どっちかと言うと故意に入り込むのですが、その度に、東京のど真ん中にもこんなにもたくさんの人が住んでいるのだなあ、と当たり前の事をしみじみと感じます。
故意に住宅街を歩くのは、色々な家やマンション・アパートを見るのが好き、という理由に他なりませんです。
このアパートめちゃくちゃ古いなあ。誰か住んでるんかな。あ、電気付いてるわ。
このアパート、外観はキレイやけど壁薄そうやなあ。
こんなでかいマンション、一体家賃なんぼするんやろう。エントランスえぐいな。
ちょっと待って、何この家。でかすぎるだろ。敷地を取り囲む壁どこまで続くん。うわ、表札が古い。表札以外は新しく立派な感じやのに、表札には歴史を感じる。これは一代では無理やな。この場所でこの敷地面積、建物の立派さ、一代では無理や。こんな家で生まれて育ったらどんな感覚の人間になるんだろう。あるあるネタとかで笑える人間になるんだろうか。
などなどを頭の中で思い巡らせまくりながら住宅街を散歩するのが好きなのです。特に、えげつない豪邸とかを見ると、シンプルな驚嘆と理由の分からない恐怖みたいなものが入り交じって楽しいのです。
新しくてでかい家もテンション上がるのですが、恐怖を感じるほど驚嘆するのはやっぱり「歴史を感じる豪邸」。
表札だけすごく古くて、それ以外の全ては立派。は、僕の中での豪邸あるあるです。
木々とか緑の剪定が行き届きまくっている。
「勝手口」と示された勝手口がある。
高い塀に囲まれているのでお庭や建物の全貌を目視することはできない。
古いのにしっかりしていて立派な門、住居部分は比較的新しい。
ほど近い場所に交番がある。
などなど。
あとこれはあるあるではないのですが、長過ぎる塀、古く立派なでかすぎる門構え、数々の防犯カメラ、整いまくった木々、凄まじい歴史を感じる表札、にあまり聞かない珍しい名字(綾小路的な伊集院的な)を見ると、最高にゾワゾワします。悪趣味ですねエヘヘ。
なんなんだこの家は。初代は偉人だろこれ。何をどうすればこの街(いわゆる高級住宅街)にこれだけの広さの敷地を手に入れられるんだ。何代続いているんだ。日本の歴史の様々な局面において実は力を貸したんです、とか言われても信じるぞこれは。僕なんかがここを歩いているだけで取り押さえられるんじゃないだろうか。きゃー!
とか思いながら歩き、チラチラとわき見をして、通り過ぎる。立ち止まって眺めたりはしない。野暮だから、ではなく職務質問されそうだから。
という感じで、汗だく散歩をしています。
ところで今回載せている写真は、僕が10年前住んでいた、多分金属バット1本を振り回してぶっ壊す事ができたであろうボロボロの一軒家。こういう家も見る分にはテンション上がる。