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ひとりの時間

お昼を一人で外食することが多いです。
ラーメンとか、牛丼とか、回転寿司とか。

先日そんな話を中学生たちとしている中で
「回転寿司は一人で行けない」ということをそこにいた一人が話してくれました。
牛丼やラーメンは一人でもOKだけど、自分は行かない…という意見が子ども達の間ではほぼ共通認識だったようです。

私も中学生だった時期があるので、彼らのその認識に意外な感覚はありません。
「うんうん、そう思うよね」って思います。

ただ、ラーメンにせよ牛丼にせよそして回転寿司にせよ、一人の時間に考えられることってあるものです。
いや、何も考えないこともあるかもしれないけど、その何も考えない時間もまた一人の時間の醍醐味です。

私たち人間は社会的な生き物ですから、何かしら人と人との交わりを持って生きています。
一緒にいてて楽しかったり、相手のことを思って行動したり、気を遣ったり忖度したり、駆け引きしたりサプライズ仕掛けたり。
誰かと一緒だから良いアイデアが浮かんだり、同じ事業を成功させたり。

そんな中でも一人でいる時間を持つ必要があります。
エネルギーを備蓄するためであったり休息のためだったり。
一人というのはネガティブな意味もあるけど、社会的な生き物である人間が一時的に物理的にひとり時間を持つことには、社会的な生き物であるからこそその後の生活にとってポジティブな意味があります。

そして中学生の子たちと話をしながら私が考えていたのは、こうして「一人で回転寿司にお昼行っててね、あと1皿食べたらガチャがもう1回できるよなーとか思ってさー」っていう話を聞いてもらえる環境が私たちには必要だということでした。
牛丼屋さんだったら私がよく行くところではiPhoneの充電ができるところで、「充電したいなぁ」っていう時と「お昼ご飯どうしようかな」っていう時が重なった時にその牛丼屋さんに行くんだよ、充電はiPhoneだけでなく自分もか…っていう話とか。
豚骨ラーメンが自分は好きなんだと思い込んでいたけど、最近、味噌ラーメンも捨てがたくて…っていうか誰からも捨てろと言われていないので捨てなくてもいいわけだけど…とか。

要は、そんなひとりの時間のことを誰かに伝えられる環境があるということ。
私たち人間には生きていく上でそれが必要なんだろうと思うんです。

これはお昼の外食の話を例に挙げたけど、そういう話でなくても、ひとりの時間に人は、いろんな思いを頭にも心にも身体にも巡らせて過ごすことができます。
そしてそのひとりの時間のことについて、誰かに話したり聞いてもらえたりする環境があるかどうかが大事です。

腹が立ったことも誰かを憎んだことも死にたくなったことも。
ワクワクしたことも自信満々になったことも幸せすぎたことも。
ひとりの時間に心は刻一刻と(ゆっくりだったりすごいスピードだったりで)動き続けてて。
それって目に見える形のあるものじゃないから、うまく伝えられないかもしれないけど、それでも伝えられる環境があれば人って生きていけるように思います。

「孤独」と「孤立」の違いというのはそのあたり。
孤独というのは物理的に一人であっても、環境として誰かとつながりがある状態。
孤立というのは環境としての誰かとのつながりが絶たれてしまっている状態。本人にとって絶たれていると感じている状態。
孤独は私たちにとって必要なことだけど、孤立はしんどい。

だからこそ、関わり合いを大切にしていきたいと思います。
ここまで読んでくださった皆様のお話もぜひ、お聞かせてくださいね。

ひとりの時間
ありがとうございました。


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