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大地の芸術祭2024 自分的ハイライト

大地の芸術祭参戦もこれで4回目。
公式HPとGoogleMAPを見ながら、取捨選択。今回は新作に限って表示して、サムネイルを参考に厳選し、訪問した足跡がこのマップです。

行った順で、心奪われた作品を上げていきます。


[M097]「胸中山水 秋山郷図」山本浩二 

アケヤマ小学校。この書き込みの量、この面積。
「山」を書くって、木の集合体を描くってことなんだと、改めて知る。
色々な木を燃やして作った木炭で、色味を感じさせる素敵作品です。

見る人が見れば、木の名前が言えちゃうのでは、という書き分け
今いるアケヤマ小学校も書かれている
この広さ!ど迫力です。
下の段にあるのが、さまざまな木炭


階段を上がる途中にあった、昔の写真。食卓に小熊がいるっ!?

ほっこり眺めてるよ。



[M094]「ヤマノクチ」井上唯 

この作品は、体育館いっぱいに広がっていて、圧巻。
草木の匂いを嗅ぎながら、手仕事の美しさを見て回る。

もはや民俗学。生活に役立つ草木、大集合。
その設計図。
薪つみの参考になりそう



[T462]「Tape Echigo-Tsumari」ヌーメン/フォー・ユース 

越後妻有里山現代美術館 MonET回廊全体の企画「モネ船長と87日間の四角い冒険」の中の一つ。200円払うと、この中に潜入できる。
コクーンというか、エイリアンの巣に入るようでドキドキした。

巨大な生物の巣。中に入れるとあらば、入るでしょ!
奥の梯子から中に入る
中は不思議な曲線。足元もすごい坂になっていて、割と滑るので怖い。



[T453]「新聞紙のドローイング」金沢寿美
枯木又プロジェクト1F。
でかい!新聞紙を貼り合わせて作られた宇宙。星のように残された単語。

うっ・・・こんな写真?魅力が伝わらなくてショック。
新聞紙をぐりぐり塗りつぶす中で、消せない単語が白く残って宇宙になってる



[T455]「記憶のラビリンス」Liisa 

枯木又プロジェクト2F。これぞ芸術祭!という作品。
廃校の一フロア、教室も廊下も床も天井も好き放題、線を踊らせている。
書いた模様で、窓の外も作品に融合している感じが素敵。

空間全部を作品にしちゃうやつは好きだ。
クレヨンのような落書きの線は、ドラフティングテープ。楽しかろう。



[K116]「段丘崖のため池」岩城和哉+東京電機大学岩城研究室

UFOか、宇宙人か。
なんか得体の知れないものが空に浮いている。
これは、かなり楽しいぞ!!今回の一位二位を争うやつだ。

畦道を進み、ひらけた場所にそれはある。
奇しくも美しい三角形の集合体が空にうかんでる
上の奴らが着陸したような、池の上のサークル
スケールデカくて、ここまできた甲斐があるよ。



[D401] 「野辺の泡」マ・ヤンソン / MADアーキテクツ

家から鼻ちょうちん!
なんだこれはなんだ。理屈抜きに面白いぞ。今回の一位二位を争うやつ。
大掛かりな装置なのに、見た感じがすぎる。いいね!!

ぷくっとな。
逆から見ても、ぷくっとな。でかい。
家との接合部分
泡の中。ぼんやり外が見えた。



[D398] 「惑星トラリス in 奴奈川キャンパス」松本秋則+松本倫子

トンネルを潜ると、ものすごい手数で、色と音の洪水。
可愛らしくも、どこか狂気を孕んだ世界。
木をポコポコ叩く音、弦や鳴り物が不定期に鳴るのだけど、音が空白になる時間がちゃんとあるのが心地よい。

かわゆすのニャンコ
黒板でラインだけ見ても、うまさに唸る。線が綺麗。
遠くから見るとこんな。でも寄ると↓
丸の一つ一つにもすごい書き込みがあって、手数が狂気よ。

↓ポコポコいうも聞こえます



[D400] 「除雪式奴奈川姫」関口光太郎

ラストにもでかい作品きた!
新聞紙とガムテープで作ってあるけど、巨大さゆえ荒っぽさが目立たない。
立派な彫刻だ。
これが動き回ったら怖いだろうな。

除雪機の形の姫様。
周りにゾウや牛など動物がたくさん。



全体感想

お土産ショップがお洒落。うさぎとツリーに惹かれた。


「でかい、空間を生かしている、手数がある」ものが自分的高得点。
廃校やら一軒家の部屋を使っていいと言われたら、空間全部作品に使うような気合いを今後も期待してます!

大地の芸術祭、初めて行った時はすごい作品数に圧倒されたけど、鑑賞を重ねて行くと「もっと新作が欲しい」と思ってしまうのでした。

旧作もアンコール!と思って行ったけど、印象が違いすぎてショックでした。野晒しの旧作、できることなら洗ってあげて欲しいです。

しかしながら、ここでこのような芸術祭を三年に一度行うスタッフさんの熱意には頭が下がります。草を刈る、道を作る、駐車スペースの確保、案内板の交渉など、それとは気がつかない気配りに満ちていました。

HPも使い勝手が良くねっており、今回特にGoogleマップのレイヤー分けと、リンクで作品詳細にすぐ飛べる構造が素晴らしかったです。
運営の皆様、迷うことなく彼の地を回ることができたことに、とてつもなく感謝しております。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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