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TARO賞っていいよね。

いまさらの話で恐縮ですが、また来年もありますので、ご紹介です。

去年初めて行ってトリコになったのが岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
とにかく作品からくる熱量がすごい!気合いはいってますよ〜。

なによりも、全作品、自由に撮影できるのがいい!
うまくすれば、作家さんがその場にいて、お話できたりするのもいい。
展示方法も、作家さんが自分で考え抜いていて、それもまた楽しいのです。
2月〜5月の間みたいなので、また来年も是非行きたいです。


大西 芽布 「レクイコロス」  ~2021年~

2021年の衝撃!
これを見たから、TARO賞は毎年見に来なきゃ!!と思ったのです。
一度見たら忘れられない、このど迫力さんたちですよ↓

第24回 岡本太郎賞に史上最年少・高校3年生が受賞!というのを知ったのは絵を見たあと。

おおにし ちふ と読むのです。この時が高校3年生。
そんなにも若い娘さんのどこに、こんな情念があるんだ・・・
とにかく手を動かしてる、息をするように作品を作ってる。

ピンク・フロイドのジャケットと言われたら信じちゃうよ
おどろおどろしい中に、高校生としての自画像が入っている!
展示も独特。イーゼルの後ろにも絵がある。重しもあえての黒ゴミ袋か?


唐仁原 希 「虹のふもとには宝物があるの」  ~2021年~

とうじんばら のぞみ と読むそうで。
なんともダークな童話チックで、ハードカバーの小説の表紙になっててもおかしくなかろうと思った。(知らないだけかも)
今後、どんどん売れるのだろうな。

なにこのお姫様抱っこされる王子様・・・トゥンク!と鼓動が聞こえそう。
迫り来るマトリョーシカの恐怖。
頭の上の鳩が好き。

牛尾 篤 「大漁鯖ン魚」  ~2021年~

うしおあつし  まんまの読みだ。
鯖とシマウマ!
この絵の前でゲラゲラ心が笑った!!
この圧倒的画力。魚がこんなにかっこよく描かれた絵が未だかつてあっただろうか。いや無い。

この日の写真、牛尾さんの枚数がダントツでした。
いやだって、シマウマと鯖ってだけでも衝撃だったから・・・
面白さナンバーワン。素敵です。

なぜ着物の女性が一本釣りなのか、謎だらけ。
どんな構図なんだ。頭の中見てみたい
夢見る乙女ってかんじなのに、その手には魚。


因幡 都頼 「幸辛物語」 ~2022年~

ここからは今年の分。
いなば とらい と読むです。かっこいい名前だな。

しかし、写真ではつたわらないっっ・・・なぜなら切り取っているから。
これは、3面の壁を舐めるようにじりじりみながら進まないと・・・
今回、一番好きな作品だったのに、写真だと伝わらないのが歯がゆし。

このぐったり感、好きすぎる。
こういう絵巻物みたいな横長作品×3枚の大作
ある時はマスコミに混じる。
疫病で右往左往する人類をあざ笑うかのように、スイスイなかっぱ様


村上 力 「異形の森」 ~2022年~

むらかみ ちから でいいんだと思われ。
超でかいピカソ!に圧倒されつつ近づく。
等身大の立像の中に入ると、
なんとなーく、東寺にいるような気持ちになります。
それもそのはず、仏像の「乾漆像」と同じように作っているそうで、
麻に漆を塗って立体を作ってから削って形を作るとのことです。
ストイックで良い作品。

プレゼン用配置模型。こういうのまで作って競うのか。
これが等身大の作品!
虎の帽子(?)は脱着可能なパーツ。これはいい虎だ。

中を歩くと、そっくりなのに「どこかが違う」、でも「リアル」で
確かにこれは異形だわ。

作家さん本人が途中から真ん中に立ってておちゃめ。
お話を伺いつつ、作者vs等身大像のツーショットを撮影。

写真、ありがとうございます。とっても気さくな方でした。


出店久夫 「記憶断片つづれ織」 ~2022年~

でみせ ひさお 
このかたのはすごい。
なんとなーくコラージュはスルーしていた私が、釘付けに。
コラージュするために、変な像をご自身で作っているとしか思えない。
妖しい魅力の虜になりましたぞ。

この猫は一体何???
シェー! 何これかわいい。
どこのお土産?と思わせて自作とみた。変なうさぎ。


最後に一言

こうやって並べると、今年は大賞関係なく、良い感じに趣味がでてます。
すみません、大賞の方。

大地の芸術祭を始めとするビエンナーレやトリエンナーレもいいんですが、
「賞」のふるいにかけられ、安定の高いクオリティー作品が大量に鑑賞できる良い機会。本当に楽しい、いい展覧会でした。

来年も、再来年も、ずっとずっとどうか続けてください!!



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