見出し画像

滝縞 準備

木綿の着尺「滝縞」の糸の準備です。

用意するものは経糸に40番双糸
       緯糸に20番双糸です。

綿糸について

綿糸は種子に密生してしている細い繊維をとったものです。
繊維の断面は中空になっており、保温力があり、空気の絶縁度も高くなります。

綿糸の番手について

現在一般的に用いられているのは英式で
重さ1ポンドで長さ840ydsあるものが1番手。

デニールの場合と反対に番手数が大きくなるほど、細い糸を表します。

                      参考 「繊維の実際知識」

使用する筬は鯨寸間45羽の丸羽(2本)です。

幅は1尺7分とします。

10.7×45=481.5 →482羽
482羽の丸羽(2本)なので、経糸の合計は964本。

手持ちのドラム整経機の枠周が約152センチ。
18メートルの整経を目指すので12周分 1824センチ。
1824センチ×964本=1758336センチの糸長が必要となります。

経糸の40/2は「きんしょう」さんで求めました。
京都の糸屋さんです。
楽天などにも出店していらっしゃいます。

40/2は1カセあたり、約6400mあるので3カセあれば足りる計算です。
まだ経糸の柄を決めていなかったので、4カセ購入しました。

緯糸は20/2
一巻きあたりのメーター数は約4000m。

密度は鯨寸間65段。
1寸は3.8センチ。死糸を抜いた17メートルを織ろうと考えて
1700÷3.8=447.368・・・。
繰り上げて448×65段で29120段あるとします。
一段の幅は1尺7分=40.5センチに1割増して44.55センチ。
29120×44.55=1297296センチ必要。
1297296÷400000=3.24324
緯糸は3カセちょっとなので、織り縮み分も考慮して4カセを見込みます。

鯨寸間45羽です。
手持ちに無かったので注文しました。

筬は小林金筬製作所さんにお願いしています。
群馬県桐生市浜松町1丁目5
電話 0277-44-3933   Fax 0277-43-2719

筬目と幅、高さなど注文通りに作ってくださいます。

機針(伸子)

機針は織っている時に横方向の織り縮みを防ぐ目的の道具で、竹の両サイドに針がついています。

京都の機針を作ってらした職人さんが、もういらっしゃらなくなったと聞きました。

えっ!どうしよ~!と慌ててネット中を探すもなし。
中古も探してみたけど、ぴったりサイズがありません。

そこで高橋治株式会社さんに電話してみたら、上記と同じ答えで「職人さんがいない」と言われ、あぁ・・・もう手に入らない?とがっかりした直後、なんと代表自ら手作りされていらっしゃるとのこと。

わ~!天の助け!ありがたや~!

早速お願いしました。

高橋治株式会社
〒602-8446 京都府京都市上京区五辻町 通 千本 東入 ル 西 五辻 東町 63
電話 075-441-1197 FAX 075-441-1198








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?