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組み紐は洗えますか?の問いに応えて洗ってみた

組み紐と言えば何を想像しますか?
現代の私たちにとって一番身近な組み紐と言えば、着物の時の「帯締め」とか「羽織紐」、もしくは茶道の時の「飾り紐」などでしょうか。

Wikipediaによると、組み紐は仏具・経典・巻物の飾り紐として渡来し
奈良時代には礼服に用いられ、鎌倉時代には武具に使用され、安土桃山時代には茶道に用いられたそうです。

奈良時代の礼服は分からないけど、殆どの時代に「洗う」ものではなかったのではないでしょぅか。

ところが、映画「君の名は」で髪を結ぶのに組み紐が使われて、それを見て組み紐を購入してくださった方から「洗えますか?」と問い合わせがあった。

組み紐は正絹が素材で、染める時にも水をくぐっているので「洗えます」とお答えしました。

実際洗ったことはないけど、理論上は洗えるハズ。

組み紐って、元々洗うという感覚のものではないけれど、髪に使用したら洗いたくなる気持ちはとっても分かる。

で、実際洗ってみようと思って、試作で作った組み紐を洗ってみました。

シルク専用の洗剤も出ているようだけど、お洒落着洗い用の中性洗剤でもいけます。

水をためて洗剤を投入。その中で優しく振り洗いします。

しばらく置いておくと染料が流れてくるので、溜め洗いはしない方が良いかなと思います。

そして、シルクは水に浸かっているいる間に擦れると毛羽がたつ性質がありそうすると白っぽくなってしまうので、水のなかでゴシゴシは厳禁です!

2~3回水を替えて振り洗いして陰干し。

太陽光にあたると退色の原因になるので陰干ししてくださいね。

乾いたらアイロンのスチームをかけたら終わりです。

洗う前と、洗った後、アイロン後の長さを測ってみました。
洗濯前後はそんなに変わりなかったけど、伸ばしながらアイロンかけたら随分長くなってました。(^-^;

長さを変えたくない場合はアイロンじゃなくて、ヤカンの蒸気にあてる方が伸びないかも・・・ですね。

時も移ろえば、利用法も変わるのですねぇ。

さっぱりした組み紐で、また美しい髪を結んでいただきたいと思います。



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