見出し画像

鬼リピ確定!おすすめドラマ「MIU404」の魅力#書く習慣1か月チャレンジ15日目

こんにちは、こんばんは、しまりんです。
GW最終日寝かしつけしながら暗闇で記事を書いている15日目のテーマは
「誰かにおススメしたいドラマ」です。

ここ数年子育て中ということもあり1クールに見れるドラマは
せいぜい1~2本程度。
そんな私が毎週リアタイかつ
3回以上リピートしたドラマがあります。

TBS系にて2020年6月~9月に放送されていた「MIU404」という
警視庁機動捜査隊(Mobile Investigative Unit=MIU)を舞台にした
刑事ドラマです。

星野源さん綾野剛さんダブル主演の豪華すぎるキャスト、
そして脚本家は「逃げ恥」、「アンナチュラル」などを手掛けた
人気作家の野木亜紀子さんということで放送前からかなり
期待していました。

今回の記事ではこれから「MIU404」を見る人にも
見たことあるけど他の人の感想も知りたいという人にも
ぜひお読みいただきたい、しまりん個人的推しポイントをご紹介します♪

アマプラ、Netflixで全話見れますのでよろしければぜひ。


志摩×伊吹、九重×陣馬、2組のバディそれぞれの関係性がエモい

刑事は基本的に二人一組で捜査にあたらなければなりません。
よって刑事ドラマは自然と「バディモノ」として描かれる訳ですが、
このMIU404では2組のバディに注目!

志摩(星野源)×伊吹(綾野剛)

志摩は何事も先回りして物事を理性的に捉えるキレモノで
刑事としても優秀であるというキャラクター。
一方伊吹は人並み外れた視覚と嗅覚、俊足の持ち主だが
考える前に行動してしまうまさに野生児である。

そんな二人はもちろん序盤から対立します。
性格も価値観もまったく異なる二人。対立して当たり前です。
ですが話が進むうちにお互いを認め合い、バディとして欠かせない存在と認識していく様子につい胸が熱くなります。

私が特に好きなふたりの関係性をあらわすシーン。
いくつもあって厳選するのが難しいのですが
あえて選ぶとすると第6話です。


「志摩は相棒殺し」という噂を聞き、
真相を知ろうと志摩がかつての相棒(香坂)と捜査していた
とある事件を調べ始める伊吹。

当時事件を担当していた桔梗ゆずるに
志摩の相棒が死ぬ直前に書いた手紙を見せてほしいと迫ります。
しかし「相棒なんて一時的なもの。調べる必要はない」
ととがめられてしまいます。
そこで伊吹はこう言うのです。

404で志摩と組むことになって2人で犯人追っかけて
その1個1個1個全部がスイッチでなんだか人生じゃん?
1個1個大事にしてえの諦めたくねえの
志摩と全力で走るのに必要なんすよ

MIU404 第6話より

くぅっ!伊吹…!なんていいやつ…!そして志摩のこと絶対大好きじゃん。
事件の真相がどうあれ全部受け止める気じゃん…!

相棒香坂がなぜ死んだか真相を知った伊吹は志摩をかつての現場に呼び出します。
そこで志摩は亡くなった相棒香坂にひとりこう語りかけるのです。

伊吹みたいなやつがお前の相棒だったら
生きて…刑事じゃなくても生きてやり直せたのになあ

MIU404 第6話より

うーん、志摩は志摩で伊吹のことちゃんと認めてるんですよね。
自分にはないものを持っていて、そこは敵わないとも思っている。

最後に伊吹は志摩にこう言います。

まっ安心しろ、俺の生命線は長い。

MIU404 第6話より

この後の志摩のハッとした表情から一転、すべてを察したような
「そっかこいつがいるのか」っていうなんとなく安堵した表情が印象的。
さすが星野源、目で語る~!!


伊吹が志摩の抱えるトラウマにずっかずか入り込みつつも、
いつの間にか心を解きほぐしていく、ふたりの心理的距離がぐっと縮まった回で大好きです。

九重(岡田健史/現:水上恒司)×陣馬(橋本じゅん)

そして志摩と伊吹と同じ第4機捜で相棒を組む九重と陣馬。

九重は警視庁局長の父を持つエリート、今どきの若者といった雰囲気で
どこか冷めたところがある。
陣馬は勤続35年、現場一筋で昔ながらの自分の足で捜査するベテラン刑事。
涙もろく飲みニケーションや筋ハラ(筋トレを強要するハラスメント)をして若者からは煙たがれることもあるという設定。

この二人も親子ほど年齢が離れているところからもまったく合わず
バディとしては最悪の相性でした。

ですが、第7話では二人の距離が縮まっているとされるシーンがいくつか
入っています。

この回は陣馬が息子の婚約者家族との顔合わせに参加しようとする道中、
指名手配犯と遭遇してしまい、顔合わせに行くことは諦め犯人逮捕に奔走するという回。

この回の陣馬の登場シーンでは九重が顔合わせのために衣装を選んであげているという描写があったり、顔合わせに間に合わなくなってしまった陣馬のために、「必ずお父さんはくるから待っていてください」と指名手配犯を追っていると家族に知らせてあげていたりと、九重が陣馬のことを信頼しているのがわかります。

第10話、ふたりが行きつけの飲み屋で語り合うシーン。
この時九重はある事件から第4機捜のメンバーから外されてしまったことに納得がいかずに愚痴をこぼします。
そんな九重に陣馬はこう語りかけるのです。

警察庁で上っていくためにはなお前は俺らみたいな兵隊とは違うんだ
その分お前は俺たちと違うことができる

MIU404 第10話より

陣馬は陣馬で、九重の能力をしっかり認め、大切に思っているのが
よくわかります。親子ほど年齢が離れているからこその距離感が
何とも言えないですよね。

志摩と伊吹とはまた違った関係性の九重と陣馬。
そんな二人にも注目してくださいね。

疾走感あふれる犯人追跡劇、体を張った俳優陣のアクションシーン

刑事ドラマといえば登場人物が繰り広げるアクションシーンも見どころですが、MIU404のアクションシーンも毎回かなりのこだわりが。

まず第1話、初回からぶっ飛ばしてます。

街中で犯人を追跡し、カーチェイスを繰り広げるシーン。
スピード感があり、ハラハラドキドキのシーンですが
個人的には星野さん演じる志摩の
華麗な運転捌きに別の意味でドキドキしてしまいました。
これはどなたかフェチな方の演出が盛り込まれてますね?!と
思わざるを得ない助手席目線のカットも含まれていて
一度で二度おいしいシーンです。

最終的に逃走する犯人の車を捜査車両ごとぶつけて止めてしまい大破。
いやー初回から車をぶっ壊すなんてお金かかってるわあと
無駄な心配もしつつ、第1話からかなりの疾走感とド派手な演出で
見ていて気持ちよかったです。

その後も第3話ではいたずら通報をする高校生と伊吹の
リレー対決(さすが元陸上部、綾野さんの俊足に注目です!めちゃくちゃ
フォームがキレイ)や第7話では指名手配犯と本格的なアクションシーンも。志摩と伊吹の息の合ったやりとりが見られます。
私の子供たちはこのアクションシーンをみて「仮面ライダーだ!」と
大興奮しておりました。本当にそれくらいお二人のアクションがお上手なのです。役者さんて器用だなあ。

車、自転車、足、船などなど様々な方法で犯人を追跡するシーンを撮っていて、絵的にも飽きなく毎回その逃走劇を楽しみにしていましたよ。

さすが野木亜紀子と唸る社会問題の描写

野木脚本といえば独自の視点で社会問題を描く作品が多く、このMIU404も様々な社会問題をドラマのエピソードとして盛り込んでいます。

  • 外国人技能実習生の違法労働

  • SNSや動画配信による誹謗中傷

  • ネットリテラシー

  • 女性の賃金格差

  • 若者のドラッグ問題

現代で起きている様々な問題、ニュースや新聞がいまだ取り扱っていない話題を取り入れつつ、しっかりとエンターテイメントとしても楽しめるものになっているんですよね。
良い悪いと決めつけた言い方もしていなく、視聴者にさり気なく考えさせる余白を持たせてくれているのもとても見やすいなあと感じます。
一歩間違えるとこういった話題はどこか押し付けがましくなりやすく、意見が偏りがち。
あくまでもフラットな視点で「あなたならどう考える?」となげかけるような話の締めかたにいつも感心させられていました。

MIU404でたびたびモチーフとして「ピタゴラ装置」が出てきます。

志摩は犯罪を犯してしまう過程をピタゴラ装置によって例えます。

何かのスイッチで道を間違える。
人によって障害物の数は違う。正しい道に戻れる人もいれば
取り返しがつかなくなる人もいる。
誰と出会うか、誰と出会わないか。
この人のいくすえを変えるスイッチは何か。
その時が来るまで誰にもわからない。

MIU404 第3話より

このドラマで描かれる事件の加害者はもとはどこにでもいる普通の人。
どこかで歯車が狂いそのまま元には戻れずに犯罪を犯してしまう人もいる。
そうなる前に、最悪の事態になる前に。
志摩をはじめとした4機捜のひとりひとりがその「スイッチ」に
なるべく事件と向き合っていく姿が印象的でした。

女性キャストにも注目!描かれている女性像とは?

機動捜査隊初の女隊長桔梗ゆずるを演じる麻生久美子さん。
同じ警察ドラマの「時効警察」も私は大好きでその時の警察官の
役がなんとも突拍子もない変わった女性の役だったのですが
今回は知的で優秀、なおかつ人情味あふれる強い女性を演じています。

そんな強く芯のある女性の桔梗もある出来事から弱音を吐いてしまいます。

ふざけんなっつーの、働いてんだよこっちは
古くっさい男社会の中でめげずにきっちりやってきた人の努力をさ、何だと思ってんのよ…悔しい

MIU404 第10話より

この台詞で、淡々とキャリアを積み上げてきたように見える桔梗にも
泥臭く努力しながら、くじけそうな時も苦しい時もあったのだろうと想像できますよね。

ただただ強いだけじゃない、人間味のある女性の描かれ方が野木さんさすがだなあと思わされました。

星野源、綾野剛、菅田将暉、実力派俳優たちの演技力に圧倒される

ドーナツEPという薬物の売買に関わる久住を演じる菅田将暉さんは、
登場する第3話まで出演することを知らされていなかったサプライズゲストです。

星野源さん、綾野剛さんだけでもかなり豪華なのに、ここにきてまさかの
ゲスト出演が菅田将暉さんだと知った時はかなり驚きました。
(いやいや菅田将暉だけでも主演級なのにゲスト出演て贅沢すぎないか?予算大丈夫そ?)

菅田将暉さん演じる「久住」という役はなぜ薬物を若者たちに蔓延させているのか?その目的や動機がまったく読めず、本当の名前すらも最後まで
明かされません。そんな不気味で掴みどころのない役柄をさすがの演技力で
最後まで演じきった菅田将暉さんでした。

最終話で久住によって窮地に立たされる志摩と伊吹が
ある理由で幻覚を見るというシーン(ファンの間ではバッドトリップ、通称バットリと言われるシーン)

志摩と久住、伊吹と久住。それぞれが対峙するのですが
もうこれはすごいとしか言いようがないです(おのれの語彙力を呪いたい)
思わず息をするのを忘れるほどでした。
なんといっても志摩、伊吹、久住の「目」がかなり強烈です。
台詞ももちろんなんですがこの「目」で語る三者三様の演技にぜひ
注目してくださいね。


コロナ禍で撮影されたドラマ

MIU404は当初は2020年4月スタート予定のドラマでした。
それがコロナ禍による自粛によって撮影が2カ月も延期。
誰もが先行き不透明な毎日に不安な日々を送っている中での放送スタートとなったのです。
エンターテイメントは不要不急。そんな風潮の中でこの「MIU404」という
素晴らしいドラマが放送されたことに何か大きな意味があったように感じます。
ドラマの最終シーンで志摩と伊吹もマスク姿で登場し現実とリンク。
MIU404のメンバーにはもう会うことはないけど、きっとどこかで
志摩と伊吹は二人で変わらず捜査を続けているんだろうな、と思わせてくれる演出がにくいです。

未知のウィルスが蔓延する中、志摩が「毎日が選択の連続、また間違えるかもなあ」とこぼしつつも「ま、間違えてもまたここからか」と気持ちを新たにして終わる…という締めくくりも希望に満ちていて勇気づけられました。

MIU404メンバーが再集結するらしい

多くのファンを魅了し、放送から4年経った今もSNSで度々話題になる
「MIU404 」ですが、なんとこの夏公開される「ラストマイル」という
映画でシェアードユニバースというかたちでキャストが再集結するようです。


何やらとっても面白そうな映画です。
同じく野木亜紀子×塚原あゆ子の手掛けたドラマ「アンナチュラル」の
キャストも出演するとのこと!

少しでも興味を持っていただいた方、「MIU404」を一気見して
映画「ラストマイル」の公開に備えましょう。

私もまた「MIU404」をリピートしつつ公開を待つことにします!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?