還暦すぎて、犬を飼う。 #7 【散歩グッズ試行錯誤編】
犬の散歩に必要なもの……それはリードと、サンボの場合はハーネス。甲斐犬サンボは引っ張りが強く、首輪にリードをつけての散歩はゼーゼーゼーゼー、虐待のように見えかねないので、ハーネスを試してみたかった。和歌山にいた頃は、いつもの慣れた散歩の山道は情報量が少ないせいか、それほどひっぱりも強くなかった。そして、地元のホームセンターに売っているハーネスは2択しかなく、リードと一体化しているものだった。
とにかく、サンボは、というか日本犬は頭が小さい。小顔のため、首輪でもハーネスでも後退りされると、スポっと抜けてしまう。初号のこのタイプはライフジャケット型なので、その心配はなさそうだ。しかし、引っ張りによる劣化でちぎれてしまった。
次に東京のペットショップで見つけたのはやはり一体型だが、胸板が覆われる、いわゆるY型のもの。ソフトな材質なのでサンボには快適だが、若干強度が心配だ。案の定、リードがちぎれて終了となった。
今まで、散歩中に抜けたことは3度ある。
一度は和歌山でちぎれて抜けとき。山道を駆け上ってゆくサンボ……このまま野犬になったらどうしよう!! 血の気がひいた。スマホで娘を呼ぼうにも手が震えてプッシュできない。運良く、本当に運良く、娘が車で通りかかり、サンボを呼び寄せて車に乗せた。
二度目は東京に来てから、急斜面で用を足したサンボのう●こを取ろうとして、サンボが高い位置で下を向く体勢になったとたん、スルリ。サンボも私も、えっ!? となる。慌てて、下からガシッと抱き、震える手でハーネスを装着した。上空から見れば感動の再会といったところか。リードと同じ柄のオシャレなハーネスだったのに。最初はハーネスを嫌がっていたので、できるだけ着脱しやすいものにしてみたところ、着脱しやすいものは抜けやすいことを知る。頭をくぐらせるのは、おやつが有効だが、足を通すとき、手間取る。
あれこれ試しては壊し、ある日車で犬たちも入れるショッピングセンターにでかけた。そこのペットショップで初めて目にしたのが、日本に入ってきたばかりの【ユリウス-K9】だった。試着してみてくださいというので、花柄のSをつけてみると、ぴったり。いいんでないの? というわけで、ここから、K9シリーズを主につけることになる。
真っ黒なので、赤とかピンクとかオレンジとか、派手な色が映える。サイズは、一年後にはワンサイズ大きくしてMにしてみた。本当はSサイズなのだが、洋犬と和犬は微妙に骨格が違っている。とくに、筋肉質のサンボは胸板が厚い。首が短く、頭が小さい。前足の付け根が洋犬よりも手前にくるようなのだ。首が短いからなのか? Sだとハーネスの背当ての部分が首の近くに来てしまい、首周りを緩くすると今度は後退りした場合、またすっぽ抜ける危険がある。
ちようど秋から冬にかかる季節だったので、Tシャツを着せるとちょうどよかった。摩擦も起きるのでスルリもなくなる。おやつで2回頭を通して散歩準備が完了する。
リードも色々試してみた。EZD製は伸びる部分があるので、急な引っ張りの衝撃を軽減してくれる。120センチの長さが散歩には推奨されているが、サンボの場合、用を足すのに草むらに入り込むため、180センチあったほうがいい。180センチは少し重い。それで、WGの180センチのものを使っている。伸縮性のあるものは、引っ張りが強くて抜けたことはないが、不安でやめた。
最近は【ユリウスK-9】のメッシユとベルト型を使い分けている。だいたい、年に一度取り替える感じだ。
気になっているのは、イタリア製のブランド。これもちと高い。
H型・Y型のハーネス。10000円前後もするので、失敗は許されない。でも一度は試してみたいものだ。誰かプレゼントしてくれないかなあ。最近、モンベルでも犬用品を始めている。
フロントレンジハーネス…..8250円です。これは胸当てがしっかりしているもの。首が短いサンボにはちょっと合わないのかもしれない。
とにかく。道路の臭いを嗅ぎながら進むサンボの散歩道。いつか、頭をあげてしゃんしゃんと歩く日がやってくるのだろうか。来ないだろうなあ。だって、そういう種類の犬種じゃないからね。
日々、研究と実証実験は続くのであった。もうそろそろ、今年のKナインを購入する季節だなー。
2024年新色はビビッドオレンジ。でも入荷待ちでした。
待て! だよ、サンボ。
追記:
入荷ありのお知らせが!!!
これに似合う首輪を探さないと。マイクロチップは入っていないので、鑑札と狂犬病済の札をつけておかなければ。ネット検索は続く。