OMNIクリエイティブフィルターシステム ちょい体験記
Xだと文字数が足りないのでこちらに。
先般、Lensbaby 公式アンバサダーでもあるフォトグラファー見崎豪氏から「OMNIクリエイティブフィルターシステム」のレクチャーを受ける機会を得た。その話。
私見。ポートレートに限らず「写真を撮る」ということは、その場の状況を切り取るということであるので、その場の状況(環境)から生み出されたもの以外を付加すること、つまり合成(多重露出を含む)は写真とは別物と考えています。写真というか作品という感じ。
なので、この手のアイテムは別物を付加する創作アイテムに近いものと考えており積極的に採用するという発想がなかったのですが、基本的になんでもやりたがりな性格なので機会があるならと試してみた。
今回使用させてもらったのは、「OMNIクリエイティブフィルターシステム」を拡張する「ユニバーサルエクスパンションパック」の11種フィルターの内、「シースルーシルバーコンベックス」というもの(多分)。
※もう少し名称を簡略化して欲しい。
ただのプラ板?と最初思いましたが、侮ることなかれ。
MODEL:七瀬まりあさん
背景の電飾を大きく取り込みたかったので焦点距離は85mm。
最近は斜光などを斜線にするフィルターなどが流行っていますが、明らかに使ってます!というのがあんまり好きではない(というか多用しにくい)。
こちらはいかにも使いました、というのと、使ったのかよくわからないの両方が撮れるのが良き。一枚目なんかはフィルターの存在を感じさせない自然さ。多重露出風に撮れるのも面白い。
またレンズフィルターの場合、基本的に表現できることは同じ(クロスフィルターならクロス)で、かつレンズに装着してしまうので回転させるぐらいしかバリエーションが増やせませんが、こちらは手持ちのためレンズから離したり近づけたり、角度を色々調整することによって様々な模様を出すことができます。強く出したり弱く出したりの強弱も可能。
ブラックミストやホワイトミストなどは画一的に効果がかかるところ、画角の中の一部にだけ効果を出したい、ということも可能(ハイテクニックになりそうだが)。
最後の写真はソフボのグリッドが写り込んでしまった感じになってしまい画的にはアレだが、参考例として地面を写し出したもの。
水たまりなどで使用したら面白いのが撮れる気がする。
今回、この1フィルターを短時間だけ使用させてもらったので細かいメリット・デメリットとかはあんまり言えないのですが、このシンプルな板一枚だけで色々な風合いが出てきたので、他のフィルターを使うと更に幅が広がりそうです(各アイテムを組み合わせて使うこともできるので、ある意味無限?)。
気になった点としては、本来これらのアイテムはクランプを使って固定するところ、手持ちの場合はカメラを片手持ちで操作することになるので、カメラ自体が重かったりレンズが重かったりするとそこそこ大変かもしれないです。
また、事前にある程度「どうしたらどうなるか」を把握するための練習は必要、と思いました。
なんとなくであーだーこーだやって中々シャッターを切らない撮影だと、モデル側のテンションが下がりそうです。
モデル側としては何チマチマやってるんだ?に見えるので、撮影してみてポージングとのタイミングが合わない場合は事前に何をしているのか、どうして欲しいかをちゃんと伝えた方がいいかもしれません。
あと普段の撮影で多用するなら別ですが、あくまでスパイス的な役割だとすれば値段が高いと感じるかもしれません。
なので購入前に各種を使って効果を確認してみたいところ…
そいういうニーズに答えるべく、な、なんと!見崎講師から直々にレクチャーが受けられるセミナーが今月行われます。
製品にご興味あればいかがでしょうか。
※参加すると何らかのアイテムが1個もらえるとか、OMNI製品の割引クーポンをもらえるかは不明です。
以上