ブラックミストとホワイトミスト(雑記)

ブラックミストとホワイトミスト、これらを勝手にミスト系フィルターと呼んでおりますが、そのフィルターを販売している主要ブランドをまとめてみました。
きっかけはH&Y、KANIなど最近ポートレート写真展などでよくお見かけするのですが、正直海外メーカーは名前が似てたり何がどのブランドだっけ?と思うことが多いことから自分の中で一回整理したいと思い、その備忘録を記事化したもので内容は大したことありません。
各社のフィルターを使って撮った画像の比較、なんていうのもないです。

レンズフィルター、最近はレンズの焦点距離のように(23mmとか)今までなかった領域を突くことによって活路を見出だそうと、たくさんの細かい種類や形式(マグネットや押し込み型など)で盛り上がっている感がありますが、私自身のレンズフィルター感について以下。

初めてレンズフィルターを意識するようになったのは、ポートレート撮影活動をする手前の2018年頃、初めての交換レンズ式カメラ(いわゆる一眼)でマイクロフォーサーズのミラーレスカメラを購入したときです。

その時に同時購入したレンズは約5万円。

今でこそ10万以上のレンズも保有しておりますが、当時の価値観では超高級品であり絶対に傷をつけたくないとの思いから「プロテクトレンズフィルター」という存在を知りました。

そこから他のフィルターにも興味がわき、定番であるフィルターはそれなりに使ってみたのですが(当時はメインレンズの口径が小さいのでフィルターの値段もそんなに高くはなく色々試せた)、ある程度ポートレート撮影を進めていくうちにフィルターはND以外ほぼ使わなくなりました(C-PLはシーンによって活用はする)。

理由は、
・フィルター径82mmのレンズが多いのでフィルターがすごい高額。
・安いプロテクトフィルターを使うと画質が落ちる、かといってプロテクトフィルターに1万前後もかけられない。
・クロス系フィルターを使うと主体が弱まるのでほぼ使わない。
・アクロバットなフィルター(万華鏡とか)も、ポートレートでは結局のそのフィルターの効果が注目されてしまうのでほぼ使わない。
・ソフト系フィルターはレタッチで再現すればOK、と考えている。
・ソフト系フィルターを使うと不可逆的に処理をしてしまうため、とりあえずシャープに撮っておいて後で作風を決める、の方が安全。
・ソフト系フィルターは全体的に効果を与えるため、要らないところも効果を与えてしまう(という性質のフィルターである)。
・ソフト系フィルターは網戸やらパンストやらで代用できなくもない。
・撮影会などではフィルターの着脱がそれなりに手間となる。

しかし、ミスト系の登場で少し気が変わりました。
ミスト系の代表格、ブラックミストをKenko Tokinaが発売したのが2020年10月。ポトレ界隈では急速に広まり大流行りしたのを覚えています(感覚として、これが発売されてから各社フィルターのバリエーションが増えてきたように思います)。

私自身、このミスト系に関しては当時、
・まだ初心者段階だったので、こんなんに頼ってはだめだという固定観念があった。
・どこもかしもの使っている。
・ふんわりした作風をあんまり撮らない。
・単純に高い。高過ぎる。
とのことで、あまり関心がありませんでした。

しかし、ここ最近「レタッチで処理する時間があんまりない、というか時間がもったいない感があるので、できるだけ現場で完了としてしまいたい」という考えを強く持っており、ミスト系に関しては以下の効果があることから今年に入って関心を持ちました。

・シャープさを保ちながらオイシイところに効果を与える。
・コントラストの差を縮める。
・明暗差を補正(主に暗部を上げる)してくれる。
・肌を滑らかにする。

これらは(ふんわり系)ポートレート写真において主要な処理であり、またレタッチで対応する場合はそれなりに手間となる処理です。
また、これは私のレタッチ知識が不足していることかもしれませんが、発光している光源に対してのみ効果を与える、というようなピンポイントの効果はレタッチよりもフィルターの方が自然な仕上がりになる気がします。

長い前置きになってしまいましたが、ということでそのミスト系の一覧です。

ブラックミスとホワイトミストを販売している主なメーカー一覧

※KANIは元々中国の製品を日本の代理店が販売しているが開発等は日本で行なっていて、みたいな話だったのでよくわからず…
※名称に統一感がなくややこしいなと感じていますが、ブラックミストは商標登録されていないけどホワイトミストはされている、ことによる影響とか思っています(間違っているかもしれません)。

Kenko Tokinaと後発の主要3社(と思っている)、やはり高いですね。
現場でできるだけ完了させる、とするならば最低でも違う濃度で2枚は持っていたいし、ブラックとホワイト各2枚、合計4~5枚て考えると恐ろしいですね。

ただ、そもそも「オールドレンズ風」という売りでもあるので、82mmなんて大口径でなく、ミスト系を使う場合はキットレンズとか口径が小さいレンズにしても別にいいのかな?とまとめてて思いました。55mmとかなら4~5000円ぐらいになるし(実質3000円前後)。

ということで、私としてはまとめたことで満足しておりこれで終わりなのですが、ここまでせっかくお読みになってくれた方に情報を提供します。

NEEWERのミスト系フィルターが優秀でかなりコスパが良いです。
下記の写真はフィルターを使用したいわゆる撮って出しです。

ここのスタジオでは1/3ぐらい使用しました。他の作例はXに気まぐれで上げてます。

NEEWERは以前安いNDを使用した際、想定以上にひどい色味やらムラがあって"安かろう悪かろう"でなく、"フィルターはダメなメーカー"として二度と買うことはないと思っていたのですが、ミスト系を試してみたいけど1万とか高すぎるってことで仕方なくダメ元でNEEWERを購入してみたところ、このありさまです。嬉しい誤算。

なお、私はKenko Tokina及び主要3社のミスト系は使ったことがありません。ですので、それと比較はできません。
なのでNEEWERをおすすめまではしません。
あくまで自分がNEEWER良いわ~十分だわ~と感想を述べているだけです。

ちなみにNDフィルターに関しては多用していて、過去数種実際に試しました。
Kenko TokinaにZXという最上位シリーズがあるのですが、それも購入して試しました。でも今の時点ではPRO1Dの方が好みという結論です(ZXは緑黄色被りみたいな色味が…)。
耐久性とか〇〇加工とかの差はあると思いますが、描写についてはあんま値段は関係がないなって感じですかね。

以上




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