第76回鎌倉花火大会で撮ってきた話
5年ぶりに行われた鎌倉花火大会を見てきました。
毎回すごく混雑(特に行き帰りの道中)する花火大会ですが、久しぶりの開催で更に混雑することが予想されたため、今回は変則的な場所から観覧&撮影。
なお撮影スポットとして更に広まり、混雑するようになるのはアレなので、私のSNSを見ている人のみわかるよう、あえてモヤっとした書き方にしています。
■鎌倉花火大会について
近年ちょっとゴタゴタしつつ(予算とかで)回を重ねておりましたが、コロナの影響と財政の問題でこの5年間は実施されておりませんでした。
毎回2500発程度(前回は4000発)と規模的にはそんなに大きくないと思うのですが(鎌倉よりも断然小さい逗子の花火大会はスポンサーの協力により7000発!w)、伝統とネームバリューのせいか毎年混雑している印象しかありません。
■撮影場所として
・左下に地形が入り込むため、左側の水中付近で炸裂した花火はあまり見えません。
・水中花火は発射台の前の位置で炸裂するため頭ぐらいしか見れず、見るのも撮影も適していません。
・撮影場所の一番奥まで下がると左下の地形の影響を多少緩和できますが、まったく影響なしにすることはできません。
・以上の状況は発射台の位置によって変更となる場合がありますが、あくまで由比ガ浜向けの花火大会なので基本毎回同じでしょう(材木座海岸向けの発射台の位置だったらベストなのにって感じ)。
・明るい花火の場合、海岸から見る場合に比べて海面のリフレクションがよりキレイに撮れる気がします。
・望遠レンズを使うと撮影的には良きですが、肉眼ではキレイに見れるものの迫力を感じる距離ではないです。
・海岸ではないので地面が安定しており、砂も付いたりせず快適です。
・逆に風が強い場合は風の影響をモロに受けるため、高い三脚などは注意が必要になりそうです(今回は無風に近かったので特に問題なし)。
・海が側にあるため、風や波が高い満潮時は海水のしぶきを浴びる可能性が若干あります。
・海が側にあるため、レンズキャップなどを落とすとそのまま海に落ちる可能性があります。
・花火の音よりも周りで見ている人たちの会話の音の方がデカいので、現場の音声入り動画撮影としては適していないと思います。
・家族連れも多く、花火に飽きたお子様達が暗闇で走り回る場合があるため、気配を感じたら三脚などが倒されないよう自己防衛した方がいいでしょう。
■花火構成
あんまり覚えてませんが、今回は2発程度、下記④の作例の更に上に大玉が炸裂しました(撮れていない)。
それ以外は基本撮影例の高さまでです。
今回は水中花火がありました(財政事情によって省略される場合があり)。
今回は水中花火に合わせて鳩サブレの形をした花火もあった模様(撮れていない)。
■焦点距離の参考
35mm換算、トリミングちょい有りで上の二つが約200mm、下の二つが約160mmです。
■推奨する焦点距離(縦構図の場合)
「APS-Cサイズにクロップ」「多少のトリミングはOK」「全景が撮れれば良い」であるならば150mmでもOK。
「トリミングはやだ」の場合は200mm程度は必要。
「たまに花火のアップも撮りたい」場合は400mmぐらい出せるもの。
左下の地形の影響を極力抑えるために一番奥の場所から撮影する場合は500mm以上は出せるもの。
なので、
・最低135mmあればとりあえずOK。
・できれば200mmは欲しい。
・適した場所が確保できないことも考慮して、300mm以上出せる方がより良い。
・単焦点は適した場所が確保できる保証がないのでお勧めはしない。
私の考えとして、特徴的な花火以外はドアップで撮ってもあんまり面白味を感じないので、今回の場合は70-200mmのGレンズ(軽量のため)が一番適していたと感じました。持っていませんが。
ただ、混雑するほどでもありませんが、見やすい場所は開始時には埋まっていたので、早めに行って場所が確保できない状況ならば400~500mmぐらいまで使える望遠レンズがあった方が安全です。
裕福な方は100-400mmGMや70-200mmGMにテレコン、などが最適ではないでしょうか。
■その他
<場所取りについて>
閲覧会場ではないのでどこでもよく、ベンチがあるわけでもないので三脚を使ったり立って撮影してても文句をいわれる筋合いはないのですが、見ている人は結構いますので、打ち上げ会場側に一番近い先頭エリアで後ろに見る人がいる場合は、三脚立てたり立って撮影するのは避けた方がよいでしょう。
たとえ早く来て場所取りしていたとしてもブーイングを受ける可能性が高い。
また、開催時間になっても混雑するほどでもないので開始時刻に来ても普通に撮影できると思いますが、いい場所で撮りたいと考えているのならば、最低でも1時間前には到着している方がいいでしょう。
<終演後>
今回は現場に行きませんでしたが、今回も若宮通、鎌倉駅周辺や江ノ電系は帰宅難民になりそうなレベルで混雑していたようです(人出は16万人らしい)。平日開催にもかかわらず。
規模は2500発、時間にして実質30分程度。バンバン打ちまくるほどでもなく、逗子のラストのスターマインなどすごい特徴があるわけでもありません。
なので、花火撮影の練習のためにとか、なんとなく行ってみようってノリで来ると後悔するかもしれませんので注意してください笑
以上