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小児科の入院、付添い入院について


今回は一般的な内容がメインなので、小児科の入院ってどんな感じなのか多少参考になるかと思います。どんな様子なのか、持ち物や買ってよかったものを紹介したいと思います。
入院がどんな様子だったか忘れかけていたのですが、ちょうど先日1泊2日の検査入院があったので思い出しながら書きました。

息子が入院した大学病院の様子
5月末から7月頭までの1ヶ月強と、先日1泊2日の入院を経験しました。お世話になっていた大学病院の小児科は、ルールがだいぶゆるい方だったと思います。私が妊娠中なこともあり、融通をきかせてくれていたところもたくさんありました。

付き添い入院…小さい子は大人が1人必要です。一体何歳頃から付き添いしなくていいのかよく分かりませんが、身の回りのお世話が必要な状態であれば大人が1人付き添う必要があります。父母、祖父母までの続柄まで可能です。
ちなみに別の病院で骨髄移植をする予定なのですが、そちらのこども病院は夜間は完全にこどもを預ける状態になります。外来、病棟どちらも父母のみが入れるルールです。
家族の手伝い・面会…面会は父母、祖父母まで。10:00-20:00まででした。ただ時間は厳しく言われていなくて、朝イチから来ているお父さんや8時過ぎても帰らない家族とかも結構いました。点滴つけながら抱っこしてほしがる小さい子のお世話はけっこう大変なので、人手がいくらでも欲しい状態です。私は妊娠中なこともあり、母(私の実母)に毎日手伝いに来てもらってお洗濯やら必要な買い物をみんなお願いしてました。
転院後のこども病院は面会が12:00-20:00までで、夜は帰宅の必要があります。
買い物や生活面…長めの入院はテレビカードが必須になってきます。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機がカードの支払いで使えるようになります。こどもは食事が出ますが、付き添いの大人は出ません。病棟の1階にコンビニが入っていたので、そこで買ったり家族に持ってきてもらったりしてました。小児科病棟内には食堂があり、自販機が設置してあるのとプレイルームがありました。プレイルームは畳の空間におもちゃが並べてあり、決まった時間に遊べるようになっていました。本やDVDの貸出もできたのでしょっちゅう借りて過ごしていました。
コロナ対応…これは今どの病院も同じですが、正面玄関でアルコール消毒と検温をします。他県や感染者との接触の可能性のアンケートを病院を出るまで身につけている必要がある時期もありました。病棟に入る際は必ず受付でさらに別途、名前や面会の目的などとあわせて体温とコロナについてのアンケートに答える必要がありました。
付き添いの交代…付き添い入院はけっこう疲れます。息子は私が隣にいないと寝ないので、子ども用の柵のついたシングルベッドに息子と一緒に毎日寝ていたのですが、狭くて肩と腰がギシギシになります。付き添い用の簡易ベッドをそのお隣に1日480円でレンタルできるのですが、最高に寝心地が悪いです。大きいお腹で背の高いベッドに登るための踏み台代わりに借りていました。1ヶ月強の入院生活の中で他県から来てくれた主人に1日付き添いを交代してもらう日がありました。交代の時は特に手続きは必要なく、看護師さんに声をかけてお父さんにチェンジしました。そのときは2人部屋で、もう1組の3歳のお姉ちゃんとお母さんにも声をかけておきました。実際、付き添いのお母さんは別の子のお父さんと同室、嫌だったろうなと思います。しかも美人なお母さん....。でも大学病院のルールとしては問題なく交代し、その日は母と近くのホテルに泊まりました。


一日のスケジュール
7:00…看護師さんが息子の血圧、体温、体重を測りに来ます。なので息子はここで起床します。私が隣から居なくなると速攻で起きるので、トイレに行きたくても飲み物飲んだり色々したくても横でゴロゴロして、息子の起床を待ちます。週1,2くらいペースでこの時間帯に採血もしてました。寝起きのボサボサで担当看護師さんとお話します。
8:00…朝ごはんが届きますが、いつも7時頃朝ごはんを食べていた息子はめちゃめちゃ怒るので、だいたいフライングでバナナか焼き芋かパンをあげてました。食べ物に関してもあまり制限無かったです。おやつをたんまりあげてるとかだと怒られちゃうかもしれないのですが、お米が進んでない時にロールパンあげたり果物あげたりするくらいだったら問題ありませんでした。
9:00-16:00…この間にお風呂があります。息子が検査で忙しい日や体調不良の時は看護師さんにお湯を頼んで身体を拭くだけの日もありました。お風呂は広めな浴室とバスタブがある設備が2つあり、30分間予約制で使えます。たまに看護師さんの血圧チェックなどが重なってしまいバタバタしたりしました。1日やることがないので、このお風呂を乗り切るのがその日の山場でした。息子は骨折が怖い病気なのと私が妊娠中なので、看護師さんと協力して沐浴用のお風呂で2人がかりで入れていました。その後自分がお風呂に入ると30分間で間に合わなかったので、予約が詰まっている時は、大人だけが入る時のシャワー室が別にあり(めちゃめちゃ寒い)予約を取り直して家族が来てからお風呂に入ってました。12:00にはお昼ご飯が出ます。この日中の時間に看護師さんの手隙のタイミングで一度血圧など測りに来てくれます。
17:00…看護師さんが血圧など測りに来ます。
18:00…夕ご飯
21:00…消灯。息子はよく寝るタイプで、20:00台には寝かしつけを始めたかったのですが、同室のお父さんが20:00過ぎてもなかなか帰らなかったので、思うタイミングで寝かせられないのは大変でした。

息子の入院生活
息子は入院当初、酷い貧血とたまたま下痢だったり、たくさんの検査で疲れがあったのか、1週間はベッドの上から動かないで過ごしていました。ご本を読んだりぬいぐるみを抱きしめたりして過ごして、それはそれは大人しくて心配だったのですが、1週間くらいしてからようやく久しぶりに廊下を歩かせました。久しぶりの靴がよっぽど慣れないのか、家ではシャキシャキ歩いていたのに、よたつきながら苦労している姿はショックでした。ただ、そんな心配はよそに息子はあっという間に病院生活に慣れて、歩きたくて、プレイルームで遊びたくてどんどん元気に色々と要求してくるようになりました。
コロナと他の感染に弱い患者さんへの配慮でちびっこもマスク必須でした。当時2歳前の息子はマスクが嫌で嫌でテコでも付けてくれませんでした。(今も付けてくれません。)プレイルームは他の子も接近して遊ぶことがあるので、マスクできない息子は、他の子が使っているとプレイルームは遠慮するようにしていました。これが、想像以上のストレスなんです。入院生活というのは、思った以上にこども本人のやる事が無いんですよね。最初の1週間は検査検査検査!にプラスして体調不良でしたが、それ以降は朝に採血があるだけで超絶フリーなのに病棟から出られない。プレイルームに入れないとやることが全然なくて困りました。
息子は入院前は大人しい子だったと、最初の大理石骨病と分かったときのノートにも書きました。入院生活が落ち着き、面食いの息子が可愛い看護師さんにチヤホヤされ、貧血が落ち着くと、びっくりするほど元気な息子になりました。歩く時は必ず手を繋いで控えめに歩いていたのに早足で我先に歩くようになり、寝かしつけの間はいい子に横になっていたのがベッドの上でアホみたいに暴れ回り、別人格のように活発な面をみせるようになりました。ああ、身体がだるかっただけで本当はこんなに活発なところがあったんだな。と、気付かされました。自分を責めてもどうしようも無いのですが、今でも胸が痛くなります。
主人は仕事が忙しく、ワンオペ育児でお母さんばかりと関わって1歳半頃まで育てられたところがあり、息子はお母さんがいないとダメなタイプでした。はじめに入院させてもらった個室の病室にはトイレが付いていたのですが、大部屋にはありません。ベッドに柵を立てて、個室のトイレに入るだけでも毎回大騒ぎなのですが、毎回泣き声を背に大部屋から共用トイレに行くのは気を遣いました。妊娠中でトイレが近く、その度に気を遣うのは疲れることでした。看護師さん、お医者さんが来てくれる時は基本的に私の膝の上でないと嫌がりますし、一緒にベッドの上にいてあげないと嫌なタイミングばかりで大人の自由なんてほぼありませんでした。

お薬について
ステロイドって聞いたことがありますか?
私は皮膚科で湿疹に対して処方してもらった事があります。マンガで「はたらく細胞」を読んだことがあって分かりやすかったのですが、効き目の強いお薬で悪いところだけでなく正常な部分も攻撃してしまう働きがあるので、量に注意しなければならないお薬です。アレルギーなどを抑えてくれる効果が期待できますが、免疫力を下げる可能性があるので処方の量が多いうちは入院の必要性があります。入院生活の後半はこのお薬との戦いでした。これといって副作用が出たりではないのですが、なんといっても苦い!!そして量が安定して私が問題なく食後に飲ませることができれば退院できるというカギを握っているアイテムでした。
主人がステロイドを小指の先にちょんとつけて舐めてみたところ、「これは苦い!」というレベルで苦いこの薬。苦さが上手く伝わりませんが(笑)シロップに溶いてジュースなど飲んでるところに挟んであげるイメージです。1回騙されて飲めたあと、もう二度と受け付けてくれなくなりました。その後は看護師さんにお願いしてお薬を飲ませてもらうのがしばらく続きました。ですが、その看護師さんのテクでもどうしようも無く、大泣きして拒否するようになってしまいました。薬剤師さんも飲み物などの甘さで誤魔化すしかなくて、向いてる飲み物としてはココアなどのチョコ系、向いてない飲み物は牛乳とのことでした。でも一番は慣れで、慣れてしまえばみんな平気で飲めるようになってますよ!と、教えてくれたのに対し、主人は「気休めを言ってくれてるんだな」と思ったと後日語っております。すっかりお薬に対して心を閉ざした息子と薬剤師さんと看護師さんと私でぞろぞろ連れ立って、自販機までココアを買いに行き、そのココア自体警戒心で一口も飲んでくれない日もありました。最終的にはごく少量のシロップで練ったお薬をお団子状にまとめて、1人が息子を抱え込み、1人がそのお団子を口の中に塗りつける、すかさずジュースを飲ませるという方法に落ち着きました。これはこどものお薬の飲ませ方でポピュラーなものなので、普通の風邪の時とかにも使える技だと思います。ただ息子は苦くて泣き叫ぶので大人側のお薬あげる技術がだいぶ求められました。息子の慣れも手伝って、落ち着いて出来るようになってきたので退院の目処がたつようになりました。今では、すっかり慣れてお薬をお団子状にまとめたものをスプーンにのせて差し出せば飲んでくれるようになりました。苦いお薬だけじゃ可哀想なので、100%のオレンジジュースやカルピスもそのあと飲んでもらってます。すっかりジュースを飲むのが習慣になってしまいましたが、退院前には信じられない適応具合です。薬剤師さんの言っていたことは本当でした。

小児科の入院時の持ち物リスト
あくまでも我が家のリストです。もちろん病院によって設備も違うので、こんなものが必要なのかもなーという参考までに。
・バスタオル
・フェイスタオル
・オムツ
・ティッシュ
・おしりふき
・手口ふき
・除菌ウェット
・ガーゼ(体拭きすることが多々ある)
・よだれかけ
・着替え
・パジャマ
・こどもボディソープ
・紙コップ、ストロー
・ペットボトル、お茶
・おやつ
・ヘルメット(息子の場合骨折対策に必須)
・食事エプロン
・ふりかけ
・フォークスプーン
・歯ブラシ
・お薬
・お薬用容器とシリコンスプーン
・トマト、ぶどうなどお気に入りの食べ物
・お気に入りのおもちゃ
・洗剤、スポンジ
・キッチンペーパー(手を拭くのに使っていた)
・DVDプレイヤー
・大人の着替え(付き添い入院でなくても嘔吐などで汚れることあり)

DVDプレイヤーについては、テレビカードでテレビを見せていると高くつくので、必要だと思います。入院生活が始まってからオススメされて、ネットで慌てて買いました。我が家は4000から5000円くらいの小さめのものにしましたが、十分でした。家電を持ち込むことになるので、持ち込みの申請書を1枚記入する必要がありました。

女性好きの息子
息子の主治医の先生が、美人な女性の先生でこどもと遊ぶのがすごく上手でした。もう、先生が大好きでデレデレしていました。看護師さんも若くて可愛い女性ばかりで、たまたま病棟に入院している患者さんの中で息子が一番小さかったこともあり、だいぶチヤホヤされていました。男性の看護師さんには塩対応なくせに女性の看護師さんにはさりげなくボディタッチしてりして甘えてるのを見て、行く末が心配になりました。とにかくこの女性好きパワーも手伝ってか、息子の入院生活への順応具合は目を見張るものがありました。大人しくて人見知りだと思っていたのですが、他のこどもや大人にも自分から関わりに行く積極的なタイプで、お調子者なところもあるタイプだと分かってきました。入院生活で息子の内面的な成長がめざましかったです。

しばらく更新お休み
ここまで息子の記録として書いてきましたが、いよいよ出産予定日が目前に迫ってきました。セカンドオピニオンについてなどまだ書きたかったのですが、ここで一度お休み出来ればと思います。出産して1ヶ月検診が終わったら、新しい場所にお引越しし、1月から違う病院に入院することになります。息子と一緒に頑張ります。また、何かしらの形でご報告出来ればと思います。

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