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春。

◉3月8日

看護師さんから春の贈りもの。傾眠が続いていた母だが、「お母さん。桜だよ、桜!!!」と声をかけると、はっと目を覚ます。目をキラキラさせて、桜の枝に手を伸ばすその姿に、ちょっぴり涙があふれそうになった。

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◉3月9日
ラベンダー精油をたらしたお湯で顔や手足を拭き清め、「ハイビーチ」のアロマクラフトでつくったブレンドオイルを使って手足のトリートメント。仕上げに、鹿児島の大自然で育まれたホーリーバジルのインフューズドバームで唇の保湿ケアをするのが、朝のルーティン。

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愛用しているのは、鹿児島の大隅半島の廃校でつくられる「ボタニカノン」のインフューズドバーム。味やにおいのクセがないし、指先の熱でするーっと伸びが良くなるのですごく使いやすいのだ。

「ハイビーチ」はこちら
http://highbeach345.com/

「ボタニカノン」はこちら
https://botanicanon.com/

ストローやうがいがつらくなり、使えるアイテムが楽呑みとスプーンオンリーになった。そろそろ口腔ケアの方法を変えなくちゃ!ということで、
枝つきくるリーナブラシとマウススポンジなるものを導入してみる。使い方なんて知るよしもないのだが、最近はネットで検索すればオーラルケアのやり方だって出てきてしまう。こうなりゃ、なんだってできそうな気がする。

認知症予防のための準備を!と張り切って「おとなの学校」の先生資格をとったのに、認知症を飛び越して、かなり早送りの介護に突入してしまった今。ベッドからうまく起こすための手の添え方や、腰に来ないトイレ介助の仕方もネット検索し、看護師や作業療法士の動きを盗み見しながらようやく身につけたのに、結局、トイレ介助も数週間で終わってしまった。むぅ。

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◉3月10日
病室の桜はひとあし早く満開に。薬はくだいてアイスに混ぜる、が最近のヒット策だ。最近、母がりんごジュースを好むので、娘といくつか飲み比べをしてみる。産地直送のまじりっけなしのやつがやっぱりうまい!といいたいところだけれど、カムカム由来の酸味が加わった伊藤園のリンゴジュースのほうがリアルなりんごに近くてうまい。嚥下機能が低下してきたので、とろみ剤を導入してみた。とろみなんて、片栗粉しか知らなかったけど、まったく便利な時代である。




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