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ジャパンアクションクラブに通っていた頃のお話。
自己紹介(4)
❇︎自己紹介はこちらにまとめてあります。
スタントマンを目指し、千葉真一主宰、ジャパンアクションクラブ養成所、京都校(JAC)に入部した。東京校もあったのだけど、京都には寮があり、いずれそこへ入ることも想定し、嵐山にある京都校へ。
毎週土曜日。名古屋から京都へ、朝一の新幹線で向かう。
JACのレッスンは体操、殺陣、ジャズダンス、演技。この4つで構成されていた。もうざっと30年も前の話。今はどうなっているんだろう…
体操技とか殺陣とか極めたかった。というか上手くなりたかった。演技もきっと、必要になるのだろう。うんわかる。でもジャズダンスって、なに?ジャズダンスって…いる? なんて思いつつ…(内緒
↑演技指導は女性講師。
そしてなんと言っても毎回神経を張り詰め、緊張とともに戦うことになったのが体操の時間だった。
顧問のコーチが怖かった。
山本コーチ。イケメンだけどめちゃめちゃ怖かった。
竹刀のような棒を、孫悟空の如意棒みたいなヤツをいつも持ってて。しばくんだ。タラタラやってると。全てのレッスン中、歩くなんてことは、まずないし。常にダッシュ。返事。ダッシュ。基本だった。
恐ろしい体操のレッスンでは柔軟も筋トレもとにかくキツイ。倒立なんかで一人倒れると全員で最初からやり直し。連帯責任。
礼儀作法も容赦ない。コーチの手にする竹刀はもう、わたしたちには武器にしか見えなかった。日本刀とか(笑
とにかく震えるほど怖かった…。
でもその養成所を去る時に知るんだけど、山本コーチは本当はとても優しい顔を持っていて、生徒一人一人をしっかり見ていた。わたしの退部の時も、全てを察してくれていたような、包み込んでくれるような、本当に温かい人だった。
かっこいい回想ドラマのようだけど、退部の時の山本コーチのあの表情…。いま思えば自分の子どもを見るような、そんな優しい目をしてた…。最初からこうしてくれよ。って、その時は思ったけどね。(*^^*)
さらに退部した数年後、山本コーチとはばったり都内の地下鉄のホームでお会いすることになるんだけど、その時もとんでもない笑顔で、「困ったことがあったらきっとおいで」なんて、名刺をくれた。本当にステキな人だった。
なーーーんてことになるなんて、レッスン中には微塵も、全く、100%感じることなく、とにかく恐怖の鬼コーチ。この言葉がぴったりだった。
だから毎週土曜日は憂鬱。目が覚めるとお腹が痛くなった。布団からいつまでも出られなかった。
この症状はまるで…少し前の我が家の長男のよう…(^^;
これらのレッスンは2年間続く。その後ようやく、JACの本メンバーとなるためのオーディションを受けることができる…はずだった…。
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