似顔絵を描くようになったきっかけ。
自己紹介(2)
「人の顔が独特でいい!」
小学5年生の図工の授業で描いた人物画を見て担任の中島先生はこう言った。正直その頃は言葉の意味がよくわからず、感じたままを描いていた。
中島先生はわたしの描いた人の顔が相当お気に召したのだろう。それからというものは遠足や修学旅行、運動会や卒業文集などでイラストが必要な時になるとそれらはだいたいわたしに回って来た。
当時はそれが結構面倒で、中島先生を軽く恨んだりしたりして。
(子どもって素直)
そして中学二年生。クラスの友達の似顔絵を大胆にも机の上に描いていた。それは女の子が喜ぶようなかわいい感じとはほど遠く、不気味なほどリアルな方の、中島先生が褒めてくれたタイプ。独特な雰囲気を醸し出す似顔絵だった。
独特な似顔絵なため、見つからないように隠しつつ。それでも毎日、クラスのほぼ全員の似顔絵を描いていた。(ノートに描かない不思議)
↑こんな感じ(再現)
こんなのを机いっぱいに書いていたある日、理科の顧問、大橋先生にらくがきを見つかってしまった。(ノートに描かないからだよ)
ヤバイ!怒られる!
そう覚悟して顔を真っ赤にしていると大橋先生はダミ声でこう言った。
「あんたが描いたの?うまいねぇ!」
みんなが集まってきて机のらくがきを取り囲んだ。みんな、笑ってた。ホッとした。大橋先生は怒るどころかとても嬉しそうに笑っていた。
↑白衣の大橋先生は本当はおじいちゃん。
大声で。ダミ声の。
イラストかなり美化してる(笑
この光景はわたしの中ですごく印象的で、大橋先生のダミ声と共に今でもずっと忘れられず、たまに思い出す。
「あんたが描いたの?うまいねぇ!」
絵を描くということは、笑顔につながるということ。
それを教えてもらった日となった。
大橋先生、お元気かなー(^^)
自己紹介(3)につづく→
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