2020.6.10
ヨシカミ
at浅草
オムライス
ビーフシチュー
行きたかった天ぷら屋さんにフラれてしまったので、とぼとぼ歩いていたら自然と辿り着いていました。
カウンターで厨房見える席、神!!
ずっと見ちゃう。何時間でも居たい。
誤ってトマトケチャップを余分に買ってしまったせいで、最近チキンライスやオムライス作りをしていたので、「そういえば、ヨシカミのオムライスって食べたことないんじゃない?」と思って注文してしまいました。職人さんの動きを見ながら、何かヒントにならないかなって、オムライス作りを勉強することにしました。
厨房の中の職人さん、オーダーが入るまではポカンとした準備待ち…みたいなリラックス状態から、注文が入ってからのスピード。無駄のない分担作業。それぞれのエキスパートが機械になる瞬間が面白い。
んで、オムライスは出てきた瞬間に完璧だとわかる作りだし、一口食べただけで絶望が味わえる。提供された時の温度が絶妙すぎる。あの高火力で炒められた米がぬるいわけない。
いろんな食べ物で、自分が想像していたよりもぬるくてガッカリすることがある(その食べ物が計算されて、その温度にマッチしている場合をのぞく)
特にそれがラーメンで、おいしいと感じる温度が経験的に脳に刻まれてるから、それとギャップがあると反射的に「あっ、ぬるい」と感じてしまって味の評価まで辿り着かなくなってしまう現象がよくある。「味はよくわかんなかったけど、ぬるかったな」の印象で終わってしまうラーメン屋さんは二度と行かなくなってしまう。
これを書きながら、ふと「にけつ」でジュニアさんが話していたラーメンキャノンボールの大将の話。「あのラーメンは2度ぬるいんだよ!器からなにから、○○ラーメンの丸パクリだろ?ソウルを感じねぇんだよ。俺たちはよぉ、ラーメンを食いに行ってるんじゃねぇ。店主のソウルを食いに行ってんだよ!」を思い出して笑ってしまった。
このオムライスを作るために、どれだけの時間とテクニックがいるのだろう?ゾッとする。厨房見ててもわかる、あの動きは簡単に真似出来ない。設備が違うことは差し引いたとしても、ケチャップの量を2段階で入れてたりして、味付けの調整もしっかりやっているし、バカ舌の私にはなかなか難しいと思う。
いい感じに絶望感を味わうんだけど、定期的にヨシカミは行かなきゃいけないって思ってるし、やっぱりカウンターがいい。
カウンター越しにサーブしてくれる職人さんがいるんだけど、片手間でお客さんの動向をよく見てる。どれくらい食が進んでるかとか、お冷の残り具合とか。絶妙なタイミングで、お皿を片付けるし。その職人さんが初めてカツサンドを作る所を見られたけど、楽しかった。いつも厨房の奥にいるおそらく今の料理長さんが、このカツサンドの時だけはカウンター端までやってきて、 お皿を出したり(チェックの意味もあるのか?)補助役をしていて、ますますポジションとか役割がわからなくなった。
いつも鉄板のビーフシチューを頼んでしまうんだけど、もっと他のお料理にチャレンジしてみてもいいかもしれない。
そういえば、いつもハヤシライスは売り切れで食べられかったな。今のお客さんの状況だったら、食べられるかもしれないなぁ。
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