【しまね女子ブログ】田舎暮らしと仕事、林業、移住と挑戦一次産業(前編)
こんにちは!
家族5人総出で関東から隠岐の島町に移住してきた四つ葉です^^
本格的な冬が訪れて毎日寒くなっていく中、ひんやりとした空気も楽しみつつ一年目が過ぎ去ろうとしています!
移住ブログ、今回は移住先での仕事について書いてみたいと思います。
実際の仕事の様子だけでなく、移住前と後の価値観の変化なども綴りたいなと思います。
私は今、隠岐の島町で林業の世界で働かせてもらっています。
林業は初めての業界で、これまで経験は全くありません。チェーンソーも持ったことがないし、草刈機すら触ったこともありませんでした。
30代半ばの女性、未経験からの林業チャレンジということです。
そんなステータスからどんな風に今働くことができているかというと…
まずはインターネットで色々調べて、移住の検討中に、まだどこにも相談する前のことですが、すぐに「林業」に興味を持ったところから。
移住のWebサイトを見ていると、島根県には林業に対して産業体験という事業があることを知りました。
産業体験というのは、1年間地域の一次産業等の事業者に受け入れをしてもらって、支援を受けながら働くことを体験できるものです。
すぐに惹かれて、未経験で移住者でも林業に挑戦してみて良いのだろうかとドキドキしながら閲覧し、移住の相談の時に林業に携わって新しい暮らしを始めたいという想いを伝えると、トントン拍子に会社に繋いでいただいて、あれよあれよと就職先が決定…!
これは本当に嬉しかったです。
実は、ずっと以前から一次産業に携わりたいという想いが強くあって、農業にも興味はありますが、私の場合、小さい頃から山で仕事をしてみたいということを思ってきたのもあり、30代半ばになって林業に挑戦できるというのは突然夢が戻ってきたような気持ち。
移住を調べたら、そんな昔の夢までついてきた…!
と、より隠岐の島町に来ることが楽しみになりました。
田舎暮らしを始めたいと思う人は、同時に農業や昔ながらの産業に興味があることも多いと思います。
移住者に向けて産業体験という制度をつくり、まさに移住者がやりたかったことをより形にしやすくしてくれていることは凄くありがたいです。
移住者としては、地域の産業の力になることで受け入れてもらうお返しができるのであればこんなに良いことはないなと思います。
インターネットを見ているだけでは、本当に入れてもらえるだろうか、望むように仕事に就けるのだろうか、という気持ちやサポートへの遠慮もありましたが、相談をすることでどんどんと形になり、気持ちに素直に遠慮することなく飛び込むことだな、と思いました。
やりたいこととマッチする会社の社長に繋げてもらったり、社長にも仕事だけでなく家のことや車のことや、生活面でも細かくサポートしてもらったり、こんな風にしてもらうことは人生でなかったことで、あらゆる面で驚きと感謝の連続です。本当にありがとうございます。
少し話が逸れてしまいますが、他の移住者の方も、隠岐にはしてもらったことが大きすぎて、感謝してもしきれない、大きな恩があると言っていたと聞いたことがあります。
移住して間もなくから今も、私もまさにそんな懐の大きい隠岐を感じています。
さて、隠岐の島町にやってきて、早速仕事が始まって私は毎日山に行く日々になりました!
まずは造林作業の班に入れてもらい、伐採したあとの山の整備をします。
地拵え、植林、下刈りといった作業です。
伐採後の山の土地を新しく苗が植えられるように綺麗に整えて、一本一本手作業で杉やクヌギなどの苗を植えていきます。
隠岐の島町の自然は岩場や急斜面が多い迫力のある土地で、作業現場はなかなかの場所にあります。
最初は危ないから下の方で作業してね、と配慮をしてもらって始めましたが、70歳を越える先輩方がずーっと山の上の方まで道具や苗を持って上がり、急斜面の足場の中ひょいひょいと作業をしているのを眺めて、
なんて凄い仕事なんだ…!!
と震えたものです。
山で仕事をするみんなはとにかく格好良い。
最初から同じようにはできなくても、あんな風に動けるようになりたい…!と思えて、自分も作業を教えてもらって、徐々に足場の悪い場所でも安全に作業ができるように慣らしていきました。
作業は女性ながらもできること、というものはありますが、あんまり重いものや危険を伴う作業ではやはり無理をしないこと、というのはあります。(もちろん女性だけでなく、男性でも無理をしたら危ないので、自分の能力の範囲で慎重に動くことが大切だと思います)
林業も、今はたくさんの女子達が活躍していると聞いていますが、私の職場にはまだ女子がいなくて、一人目として突如やってきたわけですが…
男性の職場だと、今までいなかったところにやってくる存在は、周りが気を遣ったり遠慮してしまうかも?と思いつつ、自分はなにが出来るのか、自分自身理解した上で、周りが思ってるより“できることはできる”ということを理解してもらう。
自分で出来ると思っても少し無理をするなと思う時は、もともとやっている人に仕事を任せて自分は自分のことをする、そんな風に自分の力量と合わせて全体の中で作業をしていって、そこからできる範囲も徐々に広げていければ良いと思います。
こうした職場では、逆に女性ならではの利点もないかな、と考えてみるのも面白いかなと思うのですがʕ*̫͡*ʕ。oO
やはり男性より体重が軽かったり、身体のフットワークが軽い面では山歩きは思ったより出来るな、とか。
むしろ、滑りやすい場所などでもかける体重が少ないと、より安全に歩けるように思います。
今は造林作業の班から測量作業の班に移って仕事をしているのですが、
実はこの測量の仕事、山で仕事をするなかでも女性にぴったりな作業をさせてもらっているなと思っています。
ひたすら山の中を歩く仕事なんです。
その山が収穫できる山なのかどうか、とにかくひたすら山の中を調査して、作業ができるとなったらまた山をひと回りしながら測量を行う。
測量は測量機器を持って山を点々と回る作業です。
山の中は境界線がわかりづらかったり、このエリアは斜面が急すぎるから作業はできない、この木は残す木だから印をつける、などなど、林産作業が入る準備段階で山を調査しないといけないのですが、山を歩いて、持ち帰った情報から作業の計画を立てる、そんな作業をします。
山の見方は職場の先輩だけでなく、地元の人のところへ行って、昔の人が工夫した境界の見分け方や、ここはこんな風にして植え付けて育ててきたんだ、というようなお話を聞いて学んだり、一緒に山に行ってもらって教えてもらったりしています。
そんな風に仕事をさせてもらっていると、ただ移住しただけではなく、貴重な知識や知恵にも触れられて、産業体験を通してここに来れたことは本当にありがたいことだと感じています。
こんな仕事の内容だから、仕事はとても楽しいです!
産業体験は体験をしたら必ずそこで勤め上げなければならない、という縛りもなくて、合わなかったら途中で辞めても構わない、と言われていたのですが、私の場合は全くやめたいと思わず、体験が終了してもずっと続けたいと思っています。
観光だったら行けないような山道をハイキングできて、それが仕事だなんて私にとっては最高なのです。もちろん、道なき道をナタや時にはチェーンソーを使って突き進んで行くので、容易いことではないのでしょうが、それがまたやりがいがあって、地域にとって必要な事業でもあると思うと携われることが嬉しいです。
そして、林業は危険も伴う職人世界でありながら、一人一人のお人柄も穏やかで優しいです。
そのおかげで仕事もとてもやりやすくて、居心地が良い環境で本当に感激した初日から、今もうすぐ1年が経とうとしているところです。
移住前と後での仕事の価値観の変化ですが、少し自分の気持ちとして綴っておきたいので、次回のブログで書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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【名前】四つ葉
【居住市町村】(隠岐郡)隠岐の島町
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地(都道府県)】神奈川県
【年代】30代
【お仕事】林業
【好きなこと】
自然散策 畑 DIY 綺麗なものを見ること
【Love shimaneとしてひと言】
壮大な景色と温かい人、心も体も軽くなれる!美肌県の由来も実感する水と空気の良さからもう離れられません。何気ない毎日に感動する移住暮らしがあります(o^^o)
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