秘密

「秘密」　東野圭吾

主人公の杉田平介は、妻・直子、娘・藻奈美と平凡で幸せな生活を送っていた。冬のある日、妻と娘が乗ったバスが崖から転落し、直子は死亡。仮死状態になった藻奈美の身体に、死んでしまった直子の魂が宿る。

平介は困惑したが、その時から2人の奇妙な生活が始まる。まわりの人たちからは、普通の親子に見えるふたりだが、決してバレないように暮らす。

非現実的なストーリー展開ですが、人間味あふれる温かな表現に誘われ、共感してしまう世界観を創っているのかな、と思いました。随所の場面で、心の痛みを感じました。

ミステリーとファンタジーがうまく溶け合った内容の、
この小説のキャッチコピーは
ーーー 運命は愛する人を二度奪っていく ーーー 。
ラストの「あッ…」と思わせるところで、心にストンと落ちてきました。

複雑な思いを抱きながら読みましたが、温かい気持ちにもさせてくれた作品でした。感動の余韻は、いつまでも続きました。

映画には、東野圭吾さんがゲスト出演していましたね🌱