リバタリアンとは何か? 藤原書店刊
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倉山満 憲政史
江崎道朗 政治、安全保障
渡瀬裕哉 国際政治
宮崎淳子 東洋史
リバタリアンの基本的な思考は、私有財産権の擁護、自由を追及その帰結として減税と政府による個人への干渉と介入を極力排除することが土台ではないだろうか。
真に公正な自由社会を構築するには、政府機関即ち官僚制度の無謬性を批判し、常に検証し監視する。
規制を撤廃、緩和していくことが肝要となる。即ち自立した自由なる社会、官吏に隷属されない社会、その為に減税によって個人の可処分所得を増大させ、福祉国家の充実や環境保護という、建前の増税容認と規制強化の表向きな建前の裏に潜む利権と公金無駄遣い。個人が国家に依存する社会の変革こそ、この著書の真髄ではないだろうか?
ある意味、事実上日本は国家統制の社会主義ではないのか。
本来各々、自由を資する国民が国家と、それを管理統制する官吏に支配されて、政治を機能不全にしているのでは?日本が真摯に考察し論考する命題となる必読書。
#倉山満 先生が云う通り、民間のシンクタンクが近代政党に必要不可欠。
それと憲政史の体系的に歴史的変遷を学ぶ重要性を痛感する。
各分野の専門家による鋭い考察が読み応えがある。
リバタリアンとは何か??