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竹テントで繋がる、島と島のコミュニティ

こんにちは。しまなみ映画祭実行委員会です。

前回は竹の加工方法について紹介しながら、豊かな生活に関するお話をしました(詳細はこちらから)。今回で竹テントづくりのワークショップに関する記事は最後。テントを組み立てる作業について、紹介したいと思います。

美しさと使いやすさを追求する

Photo by @__fromapril

切り出した竹を油抜きしたあとは、組み立てる作業に入ります。

折り畳めることが前提になっているため、それぞれのパーツの位置は緻密に計算されていて、仕組みを知ると「なるほどな」と思うものばかり。強度を損なうことなく、持ち運びやすさが考えられていて、そこからは職人魂を感じられます。

また、テントの柱にあたる竹は足元が外側に広がっている方が綺麗などと、美しさに対するこだわりも感じられます。見た目はシンプルだとしても、他の人には伝わらないだろう細かい工夫が詰め込まれています。

きっと、この竹テントを設計するまでに、数え切れないほどの試行錯誤を重ねたのでしょう。

仲間と一緒につくる体験

Photo by @__fromapril

みんなで写真や動画を撮影したりメモを取ったりしながら、竹テントづくりを覚える作業は、チームビルディングという観点でもメリットがあります。

作業をしていると、それぞれの人柄が見えてきて、お互いの性格や価値観を深く理解できるようになります。力を合わせて竹テントをつくったことはチームの目線合わせにもなり、今後の映画祭の準備を進めていく際にも必ず生きてくるはずです。

しまなみ映画祭実行委員会としては、島で暮らしているか暮らしていないかなどにかかわらず、すべての人が楽しめるように竹テントを使って会場を装飾したいと、改めて思いました。

考えながら前に進む

Photo by @__fromapril

ここで得た知識や知見は、しまなみ映画祭のメイン会場で活かされることになります。

そのために必要なことは、だんだん分かってきました。真竹が生えている竹藪を探すこと、油抜きが十分にできる場所を確保すること、そもそも竹テントをつくるために使った道具を揃えること。

やるべきことは、もっとたくさんあります。

メイン会場では何台の竹テントをつくるのか、そのために必要なメンバーはどうやって集めるのか、効率良く作業を進めるには何を準備しておくべきなのか。

きっと歩みを前に進めれば進めるほど、考えることは増えるでしょう。

でも、そんな思いをしながら生活を送ることが、もっとも人らしいのかもしれません。

一緒に映画祭をつくる仲間、募集中

Photo by @__fromapril

これまでに書いてきたように、竹テントをつくるには長い時間がかかり、関わる人は多ければ多いほど嬉しいです。こうしたつくる作業は、人の数が増えるごとに多様なアイデアが飛び交うことになり、一気に効率が上がったり時間が短縮されたりする可能性があります。

私たちは、竹テントを一緒につくってくれる仲間を募集しています。もっと言えば、一緒に映画祭をつくってくれる仲間を募集しています。

みんなで島巡りの楽しさを伝えるために、それぞれが持っている力を発揮し、最高なイベントをつくり上げませんか?

もし興味のある方がいれば、しまなみ映画祭の公式Instagramよりメッセージをしてください。

Photography | Hayate Tanaka
Text | Shotaro Kojima

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