島本町教育長宛「議会におけるPTAに関する答弁について配慮を要望」
島本町 横山教育長様
2024年5月24日
島本町教育委員会におかれましては、日頃より島本町内の子どもたちの教育環境充実のためにご尽力下さり、感謝いたします。
さて、島本町の2023年の教育総務常任委員会におきまして、平井議員より、町内公立学校のPTA加入率、加入率の低さの原因、未加入保護者へのデメリットを問う質問がありました。これを受けた教育委員会から各校、そして各PTAに問い合わせがあり、議員に対して教育委員会からの答弁がありました。議員からはPTA加入率の低さを問題視し、「未加入保護者へのデメリットがなければさらに加入率が減るのではないか、学校からPTAに指導するべき」だという厳しいご意見がありました。
それついて、島本町PTA連絡協議会としての見解と、今後の対応について要望を述べさせていただきます。
まず、
島本町PTA連絡協議会としての見解
は以下の通りです。
・PTAは保護者と先生で構成される任意加入の任意団体である。
・PTAは戦後GHQによって民主主義を国民に根付かせるために作られた社会教育団体であり、大人にとっての「民主主義の学びの場」である。強制加入・無償奉仕が目的の団体ではない。政治・宗教からは無縁の組織であり、外部から圧力をかけられてはならない。
・大人が学び、それぞれの関係を作っていくことにより、結果的に子どものためになるのが任意団体の理想且つメリットなので、加入を強いたり、未加入者へのデメリットを敢えて設定する事は本筋ではない。
常任委員会においてPTAに関する答弁をなさる教育委員会担当者様におかれましては、PTAの任意性に配慮いただきたいと存じます。
具体的に配慮をお願いしたい内容
は、以下の通りです。
・常任委員会及び議会の議事録(答弁の内容)は「公文書」であり、情報公開可能・一定期間保存されます。
PTA加入率など、運営維持に関わる重要なデータの公開有無の決定権はPTAにあるので、必ず各PTAに公表の意思確認を取っていただきたい。
・島本町全体のPTAに関する件についてはPTA連絡協議会として各PTAが多くの情報を交換しディスカッションしているので、参考情報が必要な場合にはぜひPTA連絡協議会にも問い合わせをしていただきたい。
・PTA加入率が100%ではなく運営上の複雑な苦労もある中、コロナ禍で再活動しにくくなっている昨今、できるだけ加入率を高めるように各PTAは努力している。その現状をよく踏まえていただきたい。
島本町内のより良い学校環境維持のため、今後もPTA活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
島本町PTA連絡協議会会長 小林 麻美子