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【東京、関西講座】現地インターンシップ〜出雲エリア〜

こんにちは、しまコトアカデミーです!

東京、関西講座の講座第3回目は、島根のかかわりしろを巡る現地インターンシップ!しまコトの一番の目玉プログラムです。
今年のインターンシップは、出雲エリア(島根県の東部)と石見エリア(島根県の西部)の2ルートに分かれて実施。受講生が繋がりたい、地域プレイヤーや地域のモノやコトから自分に合った訪問エリアを選択しました。また、東京講座と関西講座が合同で行い、講座間を超えての繋がりづくりも魅力の一つです。

本記事では、出雲エリアのインターンシップの様子をお届けします!

出雲エリアのインターンシップのテーマは【地域コミュニティ】。コミュニティや場づくりを中心に行っているプレイヤー、そしてその周りで起きている変化などを見ていきました。

1日目:奥出雲町、雲南市

落合孝行さん((一社)おくいずもん)・吉川英夫さん(NPO法人ともに)、糸賀夏樹さん(OKU-reno.)

奥出雲町の三沢地区は、若手の仲間たちを中心に元文具店をDIYでリノベーションした「金𠮷屋」、起業家たちが集まる古民家オフィス「みらいと奥出雲」、地域の高齢者や子どもたちを支える「ともに食堂」などを拠点に、楽しい活動が次々と展開されています!吉川さん、落合さん、糸賀さんが中心となり、人と人、人と地域がつながる仕掛けを地域の中でどんどん生み出しています。
インターンシップでは、お三方の活動拠点に訪問!当日行われていた、三沢地区に住む子どもたちが地域の大人たちの仕事を体験する"ミッザニア"というイベントの様子も伺うことができました!

「金𠮷屋」で糸賀夏樹さんが出迎えてくれました。奥は「ともに食堂」
「ともに食堂」とともに吉川英夫さんが運営する「ともにマーケット」で
“ミッザニア”(キッザニアならぬ?)では、ユーチューバー担当の落合孝行さん。

💬受講生の感想
"自分たちが楽しむことを大事にしている。それが周りの人や子どもたちにも伝わっていくということが感じられた。"
"お話を聞くだけではなく、実際にミッザニア実施風景を見ることができたこと。理想や思いだけではなく、子どもたちの表情を見て、思いが目に見える形になっている瞬間を見ることができたから。"

三瓶裕美さん(つちのと舎 代表 ・ 一般社団法人しまね協力隊ネットワーク 代表)

東京からIターンでご夫婦で移住されて、12年の三瓶さん。居心地の良いつちのと舎の空間で、旦那さんの淹れてくれた珈琲を飲みながら、お話をお伺いしました。農のある暮らしをしたい!という気持ちから、島根の雲南市に移住され、地域おこし協力隊で地域のお仕事をしながら、住みびらきをして、少しずついろんなイベントをやりながら、週一カフェをやったり、民泊をやったり、ダンスの先生、そして今は地域おこし協力隊のサポートなど、いろんなことをやっておられます!

三瓶裕美さんが運営する「つちのと舎」にて
トロッコ列車が走るローカル線「木次線」を応援!

💬受講生感想
"やりたいことを自由にやる、いろんなことをやってみるという皆さんの言葉が胸に刺さりました。また、宿泊施設も趣がありとても素敵でした。"

2日目:松江市、出雲市

尾野友彦さん(袖師窯

2020年に開窯(かいよう)143年を迎えた、袖師窯。三代目の尾野敏郎氏が柳宗悦や河井寛次郎、バーナード・リーチの指導を受け、民芸陶器の窯と知られるようになりました。現在5代目の尾野友彦さんが継承しており、宍道湖のほとりの工房にお邪魔して、窯元としての歴史や作品作りの行程を紹介いただきました。当日は、先輩修了生で、地域おこし協力隊員として松江で活躍中の川本珠子さんに案内いただきました!

松江の民窯「袖師窯」
5代目・尾野友彦さんが実演しながらお話しくださいました

💬受講生感想
"匠業師、伝承と創造の達人。限り有る資源の粘土保存、手動ロクロの拘り、窯焼きと冷ますのさじ加減、色付けデザイン。光、色の三原色と悪戦苦闘していた三十年前の前職を思い出し奥深さに共感。"

田窪 大樹さん(work@enun(縁雲))、奈良井健悟さん(合同会社 NEW WORK STYLE

田窪さんは、大阪市出身で、IT企業の島根拠点の立ち上げ責任者として3年前に松江にIターン。同拠点のマネージャーとして勤務しながら、2020年にワークアット株式会社に起業メンバーとして参画しました。
奈良井さんは、2021年4月に仲間と起業し、行政・企業の皆さんのサポート業務や、まちづくり、居場所づくり、謎解きゲームクリエイター、飲食店経営など様々なことに挑戦しています。
お二人は松江市にあるコワーキングスペースenunの運営にも携わっており、当日はenunの見学やお二人に施設の概要や誕生の背景について伺いました。

コワーキングスペース「enun」を見学。田窪大樹さんによる紹介
さまざまな活動を通して、人と人をつなぐ奈良井健悟さん
歩いて楽しめる試みが行われてる松江城近くの堀川周辺を散策

💬受講生感想
"本業と掛け持ちをする田窪さんの働き方はとても参考になりましたし、私が求めていた答えでした。奈良井さんのやる気術は共感できるところがあるからこそ、真似しようと思えました。 "
"具体的なビジネスで地域との関わり方がリアルに感じられた"

出雲市駅前商店街

醗酵文化研究所(コミュニティスペース)、出雲ハナガツミ(ゲストハウス)、句読点(本屋)、キノトマ(パン屋)、旭日酒造(酒蔵)

出雲市の駅前商店街では、商店街という小さなコミュニティの中で、様々なプレイヤーが地域が豊かになる取り組みを実践しています。プレイヤーに惹かれて新たなプレイヤーが外からやってきたり、プレイヤー同士のコラボレーションも生まれています。そんな商店街ならではの生態系を覗くため、皆さんのところを巡っていきました!

醗酵文化研究所を運営する澄田知子さん。しまコト2期生
商店街にオープンした書店「句読点」
オーガニックナッツやドライフルーツなどの量り売り「キノトマ」

💬受講生感想
"自分は高校時代まで過ごしたことのある駅前商店街と発酵文化研究所の様子が最も印象に残りました。新しく町興しの拠点となっている発酵文化研究所や旭日酒造さん等の輝きぶりと、商店街総体の以前と比べての変化度(寂しくなった気がします)に、複雑な気持ちになりました。自分も何か出来る事はないか…という気持ちになりました。"

3日目:雲南市

小倉健太郎さん・綾子さん(宮内舎)、吉田勇輝さん(ikiru ゲストハウス)、波多野真代さん(七類こうじや

最終日は、しまコト関西講座のメンターを務められている、宮内舎の小倉健太郎さんを訪問。拠点となる、雲南市阿用地区では、宮内舎さんを中心とした農コミュニティが生まれています。当日は農がある暮らしを見させていただくと共に、宮内舎の仲間の皆さん、古民家再生を行っている吉田勇輝さんと、麹屋さんを事業継承した波多野真代さんにもお会いすることができました。

小倉綾子さんの案内で、宮内舎周辺の森ツアー
ゲストハウスの準備を進める吉田勇輝さん
金山寺味噌づくりワークショップ

💬受講生感想
"小倉さんご夫妻、宮内舎と周囲の森の気持ちの良い雰囲気、美味しく楽しい食事やワークショップ、それらを言語化する振り返り…。2日経って少し疲れがあったところでしたが、エネルギーをいただく事ができました。"
"自然と農について学べたし、自分の原点回帰した気持ちになった"

インターンシップを通じて得られた学び

"移住でもなく、故郷を離れるでもなく、第3の形で私の両親含む出雲、島根とリアルに繋がっていく生活はいかにしたら作れるのか…インターンシップで得た「印象」や「情報」から少し考えをまとめてみたいと思います。"

"「やりたいと思ってる妄想を人に言う」「会いたい人がいるから行く」「人と人が醗酵する」など、人のつながりが何かをつくりだすことになると感じました。"

"ものすごいスキルを持った人でないと移住は難しいのではないかという印象を持っていたが、みんなが自由に模索しながら地域とのつながりを作り、その上で自分の良さを見つけていることがわかり、自分もやってみたいと思えたこと"

"今やっていることの裏にある思いや今に至るきっかけを、たくさんの方から直接伺えたこと。"

みなさん、インターンシップお疲れ様でした!次の講座第4回は、インターンシップや講座での学びをもとに、自分と島根のつながりを考える【しまコトマイプロジェクト】を考えていきます!