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「5S」は魔法のツール

「5S」って聞いたことありますか?画像で検索したらiPhone5Sが沢山出てきます(笑)当たり前のようでなんとなくって方は多いと思うのですが、「5S」は色んな所で効果が出る、魔法のツールです。

「5S」
職場管理上徹底されるべき行動・状態をレベル要素を加味して表現した言葉の総称。
「5S」とは、整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketu)・(Situke)の頭文字Sをとったもので、整理から整頓、清掃と、躾に向かうほど実施・定着化の難易度が上がる。このため「5Sが徹底されている職場は、管理レベルが高い」と言われる。
整理とは、「要るものと要らないものの区分をして、要らないものを一掃すること」
重要性や使用頻度、購入単価などから必要性を区分し、要らないもの(すぐに使わないもの、余分なものなど)は職場から一掃する。
整頓とは、「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ、安全に取り出せる」ように、物品の置き場を決めていく。
作業性・安全性・維持管理の容易性などを考慮して、場所と方法を決めることがポイントである。
清掃とは、「ゴミ・汚れのない状態にする」ことである。
ただ汚れを除去するだけでなく、清掃しながら設備・治工具などの異常を発見し、その異常を早期に解消することが、5Sにおける「清掃」の考え方である。 「清掃は点検なり」と言われている。
清潔とは、「ピカピカの状態に磨き上げる」ことである。
設備・治工具・備品・作業などに対して「清掃」のレベルを上げ、最高の状態を作り込んでいく。
躾とは、「整理・整頓・清掃・清潔の状態を常に維持すること」である。
日常業務の中で、担当者に守ることを徹底すると共に、維持管理していくためのルール・仕組みが要求される。
※Weblio辞書より

ちょっと私の見解と違うところもあるのですが、だいたいこんな感じです。
よく製造現場で使われるツールですが、これは営業でも事務作業でも小売業でもどこでも有効な経営改善ツールと思ってくれて良いと思います。もちろん家庭でも使えますので、誰でも関係があると言っても過言はありません。
それでは、ひとつひとつ説明補足していきましょう。


「整理」

必要なものと不要なものを分けて処分(捨てる)すること

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5Sの基本中の基本、整理ですが整頓と一緒に考えてよく整理整頓と言いますが、整理ができていないと整頓はしてはいけません。まずは徹底的に不要なものをなくすことに集中して下さい。ここは時間をかけてでも徹底する必要があるのと、継続的定期的に整理は続けることが成功のポイントです。

よく言われるのが、自分では必要不必要が判断できないものがある場合です。1ヶ月や半年、1年単位で全く使わないものは捨てて構わないと思います。上長の許可などが必要な場合でも、その根拠を明確に提示すれば捨てる決裁はおりると思います。極限まで無駄なものを排除することで、後が断然楽になりますので、どんどん捨てていきましょう。紙ベースのものはPDFファイルにしてデータ保存するなど工夫は必要ですね。

効果としては、スペースが取れるようになることと、要らないものを管理する労力がなくなることです。必要なものだけを残していくことが次の整頓をしやすくすることにも繋がります。


「整頓」

必要なものを必要なときに簡単に取り出せること

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無駄なものがなくなって必要なものだけになったということは、それだけをしっかり管理すれば良いことになります。ただ次のステップとしては、いわゆる「3定」(定品・定位・定量)を決めていくことです。どこに何をどれだけ置くかを決め、誰でも同じように管理できる状態にします。何がそこにあるのか、どこにそれを置くのか、いくつそれが置けるのか。知らない人がそこを見ればどういった管理をすれば良いかが、理解できるようになっていればレベルが高いと言えると思います。色分けしたり、ナンバリングしたり、シリーズものが固まってみえるのは図書館などでよく見かけると思うのですが、整頓された状態だと言えると思います。

現場の工夫で色々できますので、基本的には表示をしっかりと行う。言葉での表現が難しい場合は、色やマークで識別できるようにすると良いですね。


「清掃」

キレイに掃除をして、ゴミや汚れがないようにすること

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もちろん言葉の通りとことん掃除をしてゴミや汚れがない状態にすることで大丈夫なのですが、それだけでは不十分です。清掃の本当の意味は、異常を発見しやすくするという「点検」の要素が含まれています。毎日めちゃめちゃ綺麗に掃除をしてくれている奥さんが、ちょっと汚れていたりゴミがあると指摘してくれますよね?あれは普段からの清掃が行き届いているからなんです。普段から汚れていたりゴミが散乱している中で生活してきたあなたは気付かなかったかもしれませんね。(逆パターンもあるかもですが)

普段の清掃が行き届くことで、汚れやゴミの発見を容易にする。これが清掃の最大の目的です。毎回毎回めっちゃ汚れてるのを清掃するのは疲れますよね。綺麗な状態を維持して、汚れた箇所だけ掃除する。それが楽に管理していくポイントかもしれません。


「清潔」

整理・整頓・清掃ができた状態を維持すること

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今までの整理・整頓・清掃を「3S」とも言います。これは5Sの中でも基本中の基本、これができているだけでも十分効果はあります。ただ、じゃー3Sをしっかりやりましょう!と宣言してもそれだけで終わってしまいがちで、また元の汚れた乱れた状態に戻りがちです。これを継続して実践していくことが清潔な状態と言えるでしょう。清潔にしょう!というのは、除菌したりということではなく、3Sをしっかり継続維持していきましょうということになります。人間ここが一番弱いところなので踏ん張りどころかもしれませんね。


「躾」

ルールを守る習慣を徹底すること

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最後は躾となります。3Sを維持管理し、清潔な状態にするためにはある程度のルールや決まり事も必要になってくると思います。それに加えてそれを守るように徹底する。周りの人に協力してもらうことも重要です。また、ルールを守れない人に対して厳しく対応し、ルールを守ってもらえるようにすることが重要です。ルールも現場で運用しづらいもので、やみくもに縛ってしまうのも良くありません。みんなが守れて整理整頓清掃清潔ができる環境にしてあげることが大切です。


さて、今回は結構基本中の基本でしたが、まだまだ5S自体知らない人も多くいらっしゃると感じましたので、テーマに設定してみました。僕の以前働いていた会社では、「5Sの心得」として毎朝唱和して浸透を図っていました。そこそこ浸透したと思っています。皆さんも一人ではなく、より多くの方に浸透すべく落とし込んで頂けたらと思います。

それでは今日はこのへんで!チャオ!!


#5S #整理 #整頓 #清掃 #清潔 #躾 #3定 #現場改善 #経営


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