続・出して後悔ファンレター
だいぶ時間が空いてしまったけれど
ファンレターが思いがけない結末を迎えたので
ここに記録しておく。
なお、結末から1年が経とうとしている。
まずは「出して後悔」から振り返る。
あの時の後悔はあまりにも大きすぎたため、
文章を打ち込んだものの投稿には至らなかった。
自らエックスデーと称し、
お手紙に自作のネタをしのばせるという強硬手段にでた
私のファンレターは無事失敗に終わった。
もちろん、本人からリアクションをもらえるわけはなく、
大きな後悔に押しつぶされそうになった。
つまり大失敗。
せめて連絡先は書くべきじゃなかった。
素直に好きを伝える、かわいいファンでいるべきだった。
今週はライブの席が最前だったり、
ラジオでお便りを読まれたり、道端で本人に遭遇したりと、
人生最高に乗りに乗っていたから、勢いがあまったが、
冷静でいるべきだった。
たくさんの「べきだった」に押しつぶされそうになった。
いくつかのお店をまわって便箋を選んだ時間、
「ああでもない」「こうでもない」と手紙とむきあった時間、
思いが溢れて少し泣きそうになりながら、震える手でペンを握りしめた。
ひとりよがりにならないよう、
自作のネタは周りにも事前にチェックをお願いした
(ここでもう痛い事になぜ気が付かなかった)
一応一生懸命ではあったあの時の自分を否定してしまうのは少し辛い。
手紙をあけて、どう思っただろう。
不快にさせてしまっただろうか。
そもそも手紙が届いたかも分からない。
届いてないといい。
やきもきする気持ちがとまらない。
ただ一方的に好きになって、勝手に応援して、
頑張る人の人生に乗っかって、
あわよくばを期待してしまった自分が猛烈に恥ずかしい。
そうして、ひとしきり落ち込んだ後、
痛すぎるファンレターを送った奴も、
こんな後悔をしている私も、向こうは全く認識していない事に気がつく。
そうだ。私は存在していないのと同じ。
だから粗相もなかったも同然。万事解決。
まさか、数年後、「まだファンか?」を確認する企画で、
手紙に書かれた番号に本人から電話がかかってくるとは思わなかった。
その前段で恥ずかしい手紙もネタもちゃんと紹介されるなんて、
あの時の私は知る由もない。